紅久がプロジェクト遂行結果を報告

「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」

2021/07/31

再資源化される原料などを前にした三浦代表取締役

 江戸時代に紅花商として創業し、1902年より金属リサイクル業を営む紅久(豊橋市神野新田町、三浦裕司代表取締役)が、東京オリンピック・パラリンピックで授与される約5000個のメダルを、パソコンや携帯電話、ゲーム機などの小型家電から取り出したリサイクル原料を100%使用して製造する「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」に参加した。オリンピックもたけなわの30日、プロジェクト遂行結果を報告した。

 同プロジェクトは、東京2020組織委員会、東京都、環境省、日本環境衛生センターなどが実施したもので、2017年に始まった。全国から約50社の金属リサイクル企業などが参加。三遠南信地域からの参加は紅久1社のみだという。

 同社は、回収した小型家電から高品位の金・銀・銅を回収。国の認定基準に沿って、指定の非鉄金属精錬所に納入する役割を担った。発生元、自社での選別加工工程、金銀銅精錬所までのトレーサビリティを厳格に管理し、プロジェクトを遂行。選別段階で回収除去されたプラスチックもほぼ完全にリサイクルし、環境面・経済面双方に貢献した。

 100%リサイクル原料でのメダル製作はオリンピック史上初。東京オリンピック・パラリンピックのレガシーになると評価されている。

 三浦代表取締役は「無事オリンピックができてよかった。メダルに当社で回収した材料が使われていると思うと感無量」と笑顔を見せた。

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