勝利のカギは浮動票

新アリーナ事業継続賛否問う豊橋市初の住民投票/7月20日投開票濃厚 賛成・反対両派が重視

2025/06/18

新アリーナ事業に反対する街頭活動(豊橋駅東口で)

 多目的屋内施設(新アリーナ)の事業継続の賛否を問う豊橋市初の住民投票は7月20日の投開票が濃厚となり、賛成派、反対派はともに活動を本格化させている。まだ態度を決めていない浮動票の行方を双方が重視している。

 14日夕、豊橋駅東口ペデストリアンデッキで会派「新しい豊橋」や共産党など事業に反対の市議らに加え、複数の団体が街宣活動を実施。通行人に反対への投票を呼びかけるチラシを配った。

 市民団体「豊橋公園への新アリーナ建設の白紙撤回を求める会」の佐藤清純代表世話人は「賛成でも反対でもない『中間層』をどう取り込むかだ」と住民投票に向けた戦略を語った。毎日のように市内をこまめに回って街宣を行い、反対への投票を訴えているという。

 別の参加者は「賛成、反対のどちらにしても、市民には関心を持って考えてほしい」と話した。

 16日朝には、賛成の立場の市民団体「新アリーナを求める会Neo」の代表で外食大手の物語コーポレーション創業者の小林佳雄氏が同じ場所で「アリーナを造らないと豊橋が終わってしまう」と賛成への投票を呼びかけた。

 一緒に駅頭に立った自民党の伊藤哲朗市議は、市民の意見は「積極的に賛成」と「積極的に反対」が約2割ずつで「真ん中の約6割は『どちらでも良いし、よく分からない』という人が多い印象」と指摘。そうした層に「豊橋にとって事業が必要かどうかを判断してもらい、賛成でも反対でも一人一人が判断して投票に行ってほしい」と述べた。

 今回の住民投票は夏の参院選と同日に行うと条例で定められている。主要メディアは政府・与党が今国会会期を延長せず、参院選の日程を「7月3日公示、20日投開票」とする方針を固めたと報じている。

チラシを配る自民党の市議ら(同)

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