経済効果 実数以上か

カブ中心に880台集結―たはらカブミーティング

2025/05/13

カブミーティングに関わった実行委員会メンバーやボランティアらが集まり記念撮影(仁崎キャンプ場で)

 カブを中心に約880台が集まった「たはらカブミーティング」で、イベントのメインの一つの渥美半島を周遊するカブラリーに100台以上が参加し経済効果をもたらしたと主催者の調べでわかった。飲食店や観光スポットのチェックポイントはにぎわい、他のところに足を延ばした「カブ主」も。三重県鳥羽市と伊良湖を結ぶ伊勢湾フェリーの乗船も多く、主催者は「経済効果は実数を上回ったのでは」とみている。

ラリーでにぎわう飲食店や道の駅 フェリーも乗船増

■活性化に一石
 主催した実行委員会(加藤高志委員長)は4月27日、田原市の仁崎キャンプ場で初のカブミーティングを開いた。カブ主らとの交流のほか、地域の活性化に一石を投じたいという狙いもあり、カブラリーを企画した。

 ライダー向け「朝活Cafe!」を開催中の市内の飲食店など2カ所、道の駅3カ所と農業公園1カ所の計4カ所の観光スポットのうち、飲食店1カ所またはスポット2カ所でスタンプを押してもらって戻れば抽選で賞品が当たるというイベントだ。26日に入りキャンプを行った約30台を含む東海4県のほか関東、関西から参加した約880台のうち111台が参加した。

 このうち75台が飲食店2店、58台が道の駅3カ所、13台が農業公園に立ち寄り、延べ146カ所を回った。無効は1台だった。

 滋賀県のカブ主は26日にキャンプ場入り。27日に朝活で食事を済ませてラリーに参加し、蔵王山展望台にも足を運んだ。別の場所で昼食を味わい、フジの名所で「ライダー寺」でも知られる潮音寺を来訪したカブ主もおり、市内の随所でにぎわった。

 伊勢湾フェリー伊良湖営業所によると、この日、伊良湖から鳥羽へフェリーで渡ったカブ(排気量125㏄以下)は37台。通常3、4台なので10倍増の計算。担当者は「すべてがイベントに関わったと言えないが、多くはそうだろう。ありがたい話」と喜んだ。

 ほかに県東三河総局や田原署が啓発活動を行い、フリーマーケットやキッチンカーが花を添えた。加藤委員長は「反響は大きく、これに応えるためにも来年も行いたい」と語った。

■支援や協力
 実行委のメンバーは、市内のバイク仲間ら8人。入念に準備し、協賛企業が協賛品の出品に協力。渥美半島観光ビューローと静岡県森町の二輪用品販売の「デイトナ」が支援した。当日はボランティア約30人が駐車場の整備などにあたった。



 渥美半島は、太平洋岸自転車道ナショナルサイクルルートや日本風景「渥美半島菜の花浪漫街道」になっている。カブミーティングに駆け付けた山下政良市長は「カブに限らず自転車やバイクで回るのに最適。風光めいびな景色だけでなく、おいしい食べ物も楽しめるので、ぜひ観光がてらお越しいただきたい」とコメントを寄せた。

2025/05/13 のニュース

カブミーティングに関わった実行委員会メンバーやボランティアらが集まり記念撮影(仁崎キャンプ場で)

有料会員募集

今日の誌面

有料会員募集

きらり東三河サイト

高校生のための東三河企業情報サイト

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP