地域スポーツ企画「とにすぽ」
三遠ネオフェニックス地区連覇で見えた頂点
2025/05/05
三遠が2季連続の地区優勝を決めた(三遠ネオフェニックス提供)
2024―25シーズンの年間王者を決めるBリーグ・チャンピオンシップが始まる。三遠ネオフェニックスは、bjリーグ時代以来10季ぶりの日本一を目指す。就任3季目の大野篤史HCが率いるチームは、強豪が集まる短期決戦のトーナメントを勝ち抜いて「頂点」に立つことはできるのか。
今季の三遠は、開幕から好調なスタートを切った。中地区で優勝した佐々木隆成や大浦颯太ら昨季メンバーに加え、日本代表の吉井裕鷹や元NBAのデイビッド・ヌワバ、期待の若手・湧川颯斗、古巣復帰の津屋一球など陣容が整った。
10月のアルバルク東京戦から怒涛の9連勝、破竹の勢いでリーグ前半を首位ターンすると、12月から3月までクラブ新記録の22連勝を達成。多目的屋内施設(新アリーナ)計画の中断でBプレミア参入へ黄信号が灯る状況に陥ったが、会場を満席に埋めるブースターとともにチームは危なげなく首位を快走した。
しかし、中地区の優勝マジックが見え始めた3月下旬に調子を落とし、ケガ人離脱の影響もあって京都ハンナリーズに連敗。さらに、4月中旬には「名古屋ダービー」と「三河ダービー」を落として今季初の3連敗と勢いに陰りが生じた。
現状、一時の好調とは程遠い内容とはいえ、三遠らしい速くて激しいバスケを取り戻せば十分に戦える。悲願のCS優勝は手の届く距離にある。どんな形で今季を締め括ることになるか、不死鳥が正念場を迎えている。