三河田原駅前で〝景観〟づくり/フラワーフォトスポットなど登場 /田原市
2025/05/07
六角形で構成されたフラワーフォトスポット。渥美半島の形に見える(渥美線三河田原駅前で)
花の生産日本一の田原市は「世界に誇れる花のまち」を目指し、渥美線三河田原駅前で「花のまち」の玄関口にふさわしい景観づくりに取り組み、フラワーフォトスポットやフラワータワー、立体花壇などを設置した。訪れる人や市民に「花のまち」をアピールしている。
農林水産省の市町村別農業産出額(推計)によると、田原市の2023年の花き産出額は344億5000万円で断トツの1位。輪菊、スプレーマムをはじめ、バラやカーネーション、スイートピーなどの洋花、観葉、鉢花など、幅広い花きが生産されている。
花のまちとしての魅力や知名度をアップするため、山下政良市長は「世界に誇れる花のまち」の実現を掲げ、3期目が始動した一昨年から取り組みを始めた。
その一つとして、年間を通じて花を感じられる空間に向け、三河田原駅前で23年度から今年度にかけフラワーフォトスポットなどを整備した。総事業費は約5000万円。
駅前広場に設置されたフラワーフォトスポットは花にミツバチが集まる姿をイメージし、ハチの巣のような六角形で構成され、高さ3メートル、長さ5・3メートル、幅0・4メートル。道路側から見ると、渥美半島の形に見えるよう配置されている。
六角形の両面には草花ペチュニア722鉢(片面361鉢)が並べられた。夜間はライトアップされて幻想的になり、昼間とは違った雰囲気を楽しめるという。
また、広場などには10段でなる高さ2・25メートルのフラワータワーが4基、8段でなる高さ1・85メートルのものが1基設けられた。ペチュニアなどの草花が飾られている。
ロータリーには、支柱に球体がついた「立体花壇」が4基設置された。球体部分に草花の鉢が入り、ビオラとカリブラコアが並べられている。
花は年4回の入れ替えが予定され、2回は市緑花センターで育てた花の苗を使用し、2回は購入する。
市は今後、「田原市の花をPRする新しいスポットに」と市の公式インスタグラムやホームページなどで紹介していく。