次郎柿畑で柿渋染めを

豊橋・しげはら農園でワークショップ/天然染料だからこその味わい深い色合い/お勧めの柿料理も堪能

2024/04/28

柿渋で染め上げた作品を乾かす参加者と薩摩さん(中央)=豊橋市石巻萩平町のしげはら農園で

 柿に親しみを持ってもらおうと、豊橋市石巻萩平町のしげはら農園は26日、イベント「次郎柿畑で柿渋染めをしよう」を農園で開いた。参加者はつぼみが膨らみ始めた柿畑で、持ち寄ったTシャツや布を天然染料だからこその味わい深い色に染め上げた。

 講師は、国内を旅しながらワークショップを行う柿渋染めアーティストの薩摩悠希さん(26)。午前と午後の2回で計16人が参加した。

 柿渋とは、青い未熟なうちに収穫した渋柿をつぶして発酵、熟成させた液体。薩摩さんは「消臭効果もあるので、汗の匂いも気になりません」などと柿渋の特徴を紹介した。参加者は白色のカバンやTシャツなどを水につけた後、それぞれ柿渋の濃度や浸す回数を変えながら、世界にひとつだけの作品作りを楽しんだ。

 みずみずしい緑色の葉をつけた柿の木の周りには、濃淡の違う布がずらり。日光に当てて干しながら、参加者は次郎柿の栽培方法について聞いたり、お勧めの料理を堪能したりして、次郎柿に理解を深めた。

 イベントは昨年に続き、豊橋の名産品である次郎柿の広報活動の一環として企画。同農園の繁原大樹さん(32)は「新緑できれいな時期に畑の中まで見てもらえてうれしい。町内にスマートインターチェンジができるので、開発に合わせ、今後、市外からも柿畑に人を呼べるイベントに成長させていきたい」と話している。

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