公共交通とまちづくり

豊鉄グループ100周年タウンミーティング/元富山市長が講演「融合が重要」

2024/05/26

講演する森氏

 豊橋鉄道(豊橋市駅前大通、小笠原敏彦社長)が25日、豊橋市公会堂でタウンミーティング「豊橋のまちづくりと公共交通を考える」を開催した。市民ら約300人が参加した。

 豊鉄グループ100周年事業の一環。元富山市長で富山大学客員教授非常勤講師の森雅志氏が、市長時代に実践した公共交通と融合させたまちづくりに関して講演した。

 森氏は「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり」と題し、次世代型路面電車(LRT)ネットワークや路面電車などに公共投資し有効活用することで中心市街地への居住と集客を増やし、市民の生活の質を向上させたまちづくりの経験を、豊富な事例を挙げて話した。

 さらに「まちづくりと公共交通は融合して考えることが重要。行政は公共交通に積極的に投資すべき。交通への投資は未来への先行投資だ」と強調し、LRTと路面電車を連結させ新たな公共交通網を作ることで、中心市街地が活性化し地価の上昇や税収の増加につながった経験などを軽妙な口調で語った。そして「豊橋にも素晴らしい路面電車がある。皆で力を合わせてまちづくりに生かして」と呼びかけた。

 後半には豊橋技術科学大学建築・都市システム学系の松尾幸二郎准教授が「豊橋のまちと交通の今、そして未来へ〜」と題して講演。浅井由崇豊橋市長と神野吾郎豊橋まちなか未来会議会長、髙須博久とよはし市電を愛する会会長らがパネルディスカッション「2050年の幸せな未来のまち「豊橋を語ろう」で意見交換した。

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