中部ガスが静岡でパイプライン

2008/04/09

 中部ガス(豊橋市白河町、中村捷二社長)は8日、静岡ガス(静岡市駿河区、岩崎清悟社長)と共同で静岡・浜松市間に天然ガスパイプラインを建設することで合意した。

 このパイプラインは、静岡ガスから中部ガスへの天然ガス供給ルートの役目を担う。清水港(静岡市清水区)にある静岡ガス子会社のLNG(液化天然ガス)貯蔵基地から中部ガスの南部供給所(浜松市南区)までを結ぶ総延長約113キロ。09年に着工し、12年完成予定。13年初頭から供用開始となる。

 このうち、静岡市駿河区の安倍川右岸から磐田市の太田川右岸までの「静浜幹線」約76キロは、両社が50%ずつ出資して設立する「静浜パイプライン」(本社予定地=静岡市駿河区、資本金5億円)が建設。同幹線の両端までは各社がそれぞれ建設する。総投資額350億円。銀行などから調達する。

 中部ガスの供給エリアでは、大口の新規需要が増えている。しかし、ガス供給量の事情から、すべてに応えることができないでいた。このパイプラインが開通することで、新規需要に対応可能となる。同社の供給量は、現在の2億8000万立方メートルから17年まで「約2倍、5億立方メートル強」(同社・松井和彦常務)となる予定。

 同社は、これまで天然ガスの約90%を東邦ガス(名古屋市)からの供給に頼っていたが、このパイプラインが完成することで、静岡ガスからも供給が受けられ、それぞれ50%程度になる。「購入面で価格選択ができる」(同)。また、パイプラインができることで、同社供給エリア外の静岡県中西部地域の顧客に天然ガスの売り込みを図ることも可能になった。

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