教えて!乳がんのこと
麻木久仁子さん体験談
2013/10/09
麻木久仁子さん
幸い、私の場合はステージゼロ、がんが乳管内にとどまる非浸潤癌(がん)の段階で見つけてもらい、治療をすることができました。
国立がん研究センターのサイトによると、私レベルで発見された場合の5年後生存率は、97%を超えているそうです。普通に生きていても何が起こるかわからないのだから、97%はすごい数字だと思いませんか。
こんなにも超早期に見つけてもらうことができ、「毎年検診に行っていてよかったな」と思っています。「検診はすごいな」とも。
同じがんでも、卵巣がんや膵臓がんなどのように、そもそも早期発見が難しいがんがある中で、少なくとも乳がんは早期発見することができるし、検査法も進んでいる。なおかつ発見された後の治療も日進月歩で、女性として前向きに生きていける再建術まで進んでいる。治療法すら確立されていないがんも多いのに、乳がんは早く見つければ早く治るし、治療の選択肢も多い。だからこそ、乳がんは早く見つけるに限る!と実感しています。
皆さん、検診に行っていますか?期せずして、乳がん検診の恩恵を受けた私が、皆さんに声を大にしてお伝えしたいのは、「乳がん検診に行きましょう」です。
1年に1回、検診とランチのセットでのんびり1日過ごすのもいいじゃないですか。1年に1度でいいから、自分のからだを見つめ直す日を作ってあげませんか。
私は、乳がんを超早期に発見してもらい、最良の望むべき治療をしてもらうことができました。これからも、命を無駄に削ることなく、毎日を大切にしながら、長生きできたらと願っています。
=体験談終わり。12日からは読者の質問に回答する予定=。