地域スポーツ企画「とにすぽ」
3年間集大成の2026年へ
2025/12/16

皆川瑛翔が来春の勝負に挑む
2026年に各種目で大きな飛躍が期待される高校2年生のアスリートを紹介する。仲間とともに打ち込んできた集大成の1年へ。それぞれエースとしてチームを引っ張り、誰より多くの責任と重圧を背負い、全国大会の大舞台を目指す。
◆小心者エース
豊川高校野球部で背番号「1」を背負うエース皆川瑛翔。今夏まで中西浩平と平野翔馬のWエースの影に隠れ存在感は皆無だった。先輩2人の姿をベンチから眺め、悔しさを抱えながら地道に走り込んだ。長谷川裕記監督が認めるほど最初から投手能力は高かった。しかし、緊張感の伴う公式戦で登板経験は少なく「小心者」と言われた。
苦悩の中で、皆川は「小心者」である自分の弱さを受け入れた。秋季県大会の準決勝、先発のマウンドに立つと132球の12奪三振、公式戦で自身初の完封勝利を挙げた。ピンチを背負うも強気に毎回奪三振の快投で自信を深める試合になった。東海大会は183球で初戦完投するも5失点で無念の敗退。まだまだ成長途上の右腕、冬を越えて来春は進化した姿で勝負に挑む。