ドローン教育準備万端

新城のベンチャーが普及・教育センター設置

2025/12/16

キルギス工科大で開かれたドローン普及・教育センターの設置を祝う式典(提供)

 中央アジアと東南アジアの二つの大学で結んだドローン(無人航空機)の技術提携に伴い、新城市のベンチャー企業「みかわ元気ものがたり」(鈴木達也社長)が進めていた、ドローン普及・教育センターがそろって学内に設置された。祝賀式の後、オープンし、ドローン教育に向け準備が整った。ベンチャー企業が政府・大学側の事業化に向けて提言するため2つの国を訪れる予定で、その日程を調整している。

ドローンの活動のビデオを見るキルギスの担当者ら(同)

キルギス工科大とダナン大SDCで祝賀式

 ■産業の繁栄に
 センターが設置された二つの大学のうち一つは、キルギスのキルギス工科大学。10月の設置を祝う式典では、ミルラン・コイチュベコヴィッチ・チニバエフ学長は、集まった学生ら約200人の前で「(ドローンの)事業に声をかけてもらい、ありがたい」と感謝した。

 祝福を受けた鈴木社長は、センターの設置理由や今後何をするかなどを説明し、「ドローンを利用することで産業が栄え、中央アジアのリーダーを目指そう」と呼び掛けた。そのうえで持ってきたドローンをプレゼントした。そのドローンで飛行デモンストレーションを行ったり、学生数人に操縦方法を指導したりした。

 この後、出席した国の非常事態省、水資源・農業・加工省、運輸・通信省の担当者らに消火ドローンや農業用ドローンの活動の様子を撮影したビデオを見せた後、意見交換した。

 センターは「産業ドローン研究センター」と決まり、表示板が掲げられた。広さは約20平方メートルとみられていたが、実際は60平方メートル以上だった。30人程度の講義ができる。

 もう一つは、ベトナムのダナン大学研究部門のダナン大学ソフトウエア開発センター(SDC)。11月のセレモニーでは鈴木代表が工科大と同じ趣旨のあいさつをし、グエン・ハ・フィ・クオン所長が感謝の言葉を述べた。名称や看板設置時期は未定だが、センターは合同の研究室が充てられることが決まっている。

 鈴木社長によると、提言書では、キルギスに対し生活と安全、保健とスポーツ、農業、社会インフラにドローンの専門知識と技術を導入したいとしている。ベトナムには災害用ドローンの活用を呼び掛けたいという。

 ■スタートライン
 みかわ元気ものがたりは、「企業がドローン技術とノウハウを提供し、大学が講座を設け研究室を企業に提供する」との内容で2024年7月に工科大、22年9月にSDCとドローンに関する技術提携を結んだ。今夏から経済産業省の補助金を受け、ドローン事業を進めている。

 鈴木代表は今後、名古屋市のドローンスクール運営会社「For Nature」と合同でドローン教育のほか、組み立ても行う意向だ。「やっとスタートラインに立った。特に農業や建設などで日本に仕事を求める人に技術を身に付けさせたい」と話した。

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