半分の6駅分完成

存続危機の名鉄西尾・蒲郡線活性化策/「全駅」完成目指し意気込み/愛大生のグループが発案「御駅印」

2021/06/30

  廃線の危機にある名鉄西尾・蒲郡線(通称にしがま線)を守ろうと、愛知大地域政策学部(豊橋市)を中心とする学生グループ「REGO(レゴ)」が知恵を絞っている。活性化策の一環で発案した御朱印ならぬ「御駅印」(ごえきいん)は全駅の半分にあたる6駅分が完成した。メンバーは「全駅を目指す。沿線以外の人たちにも親しみを持ってほしい」と意気込んでいる。

 御駅印は、各駅周辺の名物やシンボルをスタンプにし、駅名を添えたもの。寺社を巡って集める御朱印にヒントを得た。REGOのメンバーは御駅印を手押しした紙を用意。27日に蒲郡市内であったウオーキングイベント「ぶらりんウオーク」では、ゴールの三河鹿島駅で参加した約300人に配った。

 現在、蒲郡競艇場前、三河鹿島、形原、
西浦、東幡豆、西幡豆の6駅の御駅印がある。全駅分を作り、各駅の近くの店などに置いてもらうのが目標だという。さらに、御駅印をまとめて保管できる「御駅印帳」を市と連携して計画している。

 REGOは、Railway Endless GOの略。4年前に発足した。地域政策学部を中心に他学部の学生も含め30人以上が所属。にしがま線沿線の活性化に向けて、利用促進イベントや会員制交流サイト(SNS)で情報発信するほか、市内のミカン農家に取材したり、沿線地域のPR動画を制作したりと活動は幅広い。

 授業ではなく趣味のサークルとも違って、行政や団体と連携した実践的な取り組みに期待が寄せられている。メンバーの3年生・早瀬友哉さん(19)は「現場で市民の方とのやりとりが楽しく、地元ならではのアドバイスをもらえる」とやりがいを話す。

 御駅印を発案した3年生の村瀬公平さん(21)は「廃線で困る人がいる。単に沿線人口が増えればいいわけではなく、にぎわいを持続させる方法を考えたい」と展望する。新型コロナウイルスの影響で学外活動が思うようにできない中、週1回のオンライン会議で新しい企画を練っている。

◇キーワード/名鉄西尾・蒲郡線

 名鉄西尾線のうち西尾―吉良吉田間と、蒲郡線(吉良吉田―蒲郡)の2路線。乗客の減少から区間収入の赤字が続いているが、沿線住民からは通学や通勤の足として存続が望まれている。沿線の蒲郡、西尾両市合わせて年間2億5000万円の財政支援を条件に、2025年度までの運行が決まっている。

2021/06/30 のニュース

御駅印をアピールするREGOのメンバー

存続が危ぶまれる名鉄蒲郡線(蒲郡市・三河鹿島駅で)

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