豊橋・石巻山山頂 石灰岩を無許可で除去

国の天然記念物指定 貴重な植物群落/原状回復は不可能/文化財保護法抵触 悪質な行為に市「厳に慎んで」

2026/01/29

山頂の岩があったときの様子(豊橋市提供)

 豊橋市の石巻山(標高358メートル)の山頂にあった石灰岩が、何者かに無許可で取り除かれていたことが判明した。被害を確認した市は、文化財保護法に抵触する悪質な行為だとしている。

 市文化財センターによると、愛知県から委嘱された文化財保護指導委員が昨年12月、3カ月に1度行っている巡視の際に山頂の通路上にあった60センチ×40センチの岩2つがなくなっているのを見つけた。現場に残された岩にはハンマーなどでたたかれた痕跡があった。砕かれた岩の大部分は崖下に捨てられたとみられ、原状回復は不可能な状態だという。

 同センターは、何者かが通路を通りやすくするために岩をたたき割ったとみている。再発防止のため目立つ場所に注意を呼びかける看板を設置する予定だ。

 登山客が多く訪れる石巻山頂付近は巨大な石灰岩の塊でできていて、ここに生えているクモノスシダやイワシモツケなど国内でも貴重な植物群落は国の天然記念物に指定されている。

 指定地の地形を変えるなどするときは文化財保護法に基づき事前の許可が必要だという。違反すると、5年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が科せられる可能性がある。

 石巻山では、これまでにもロッククライミングや焚き火、樹木の伐採など禁止されている行為があり、その都度、市が対応し注意喚起を行ってきた。岩そのものが被害を受けたのは初めてとみられる。

 文化財センターの岩原剛所長は「登山で人気の山だからと何をしても良いわけではない。自然を受け入れながら楽しむところなので、勝手な行為は厳に慎んでほしい」と話している。

岩が取り除かれた後(同)

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岩が取り除かれた後(同)

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