昨夏に文化庁認定/豊橋市の保存活用計画に期待
2026/01/08

記念シンポジウムのポスターを掲げる市文化財センターの岩原剛所長㊧と村上昇主任学芸員(市役所で)
放っておいたら廃れていってしまう恐れのある豊橋市内の歴史文化資源をどう守り、活用し、伝えていくのか。その指針となるのが市の文化財保存活用地域計画だ。昨夏に文化庁の認定を受けた同計画は、問題解決の糸口になると期待されている。
市内には、国史跡の馬越長火塚(まごしながひづか)古墳群や瓜郷遺跡、国天然記念物の葦毛(いもう)湿原、国登録有形文化財の市公会堂など、多様な歴史文化資源が数多く残されている。
一方で、何ら指定を受けていないものの中には、地域の祭礼が担い手不足で廃止されたり、経済的負担から個人所有の文化財の維持管理が難しくなったりする問題が起きているという。
こうした指定外の歴史文化資源を含めた「地域の宝」の保存や活用、継承を進めるため市が策定した文化財保存活用地域計画は昨年7月、文化庁の認定を受けた。これにより「計画の実効性が高まった」と市文化財センターの岩原剛所長は指摘する。
2026年度から10年間の同計画を「絵に描いた餅にしてはいけない」(村上昇・文化財センター主任学芸員)として、認知向上と皆で支えていく機運醸成を目的とした認定記念シンポジウム(同センター主催)が2月21日午後1時から、市公会堂で開かれる。
当日はオープニングセレモニーで、市の無形民俗文化財に指定されている飽海(あくみ)人形浄瑠璃と牟呂八幡宮の神事相撲が上演される。計画について村上さんが説明するほか、愛知大学の山田邦明教授による記念講演や歴史文化資源の生かし方を話し合うパネルディスカッションもある。
参加無料。定員は当日先着順に600人。
問い合わせは、同センター=電話0532(56)6060=へ。