10年以上前から毎朝ラジオ体操に励む
2026/09/01

毎朝、ラジオ体操に励む豊島クラブのみなさん。右から4人目が由乃ちゃん(豊島集会場で)
田原市豊島地区のお年寄りのグループ「豊島クラブ」(北川義晴会長)は、10年以上前から毎朝、ラジオ体操に励んでいる。一緒に参加する女の子が「元気の源」。活発な振る舞いがお年寄りに「パワー」を与えている。「健康を取り戻した」と体操効果を強調する人もいる。こうした功績が認められ、ラジオ体操を推進する団体から表彰を受けた。クラブは「これを機に参加者を増やしたい」と意気込んでいる。
■アイドル的存在
朝6時10分過ぎ、豊島町の豊島集会場前に町内からお年寄りが1人、2人と集まり出した。「おはようございます」と元気な声が聞こえた。祖父と来た保育園児の廣瀬由乃ちゃん(5)だ。集まった約20人に一人一人ハイタッチし、笑顔を見せた。いつもの朝の光景だ。
6時半。「新しい朝が来た 希望の朝だ」―。おなじみの「ラジオ体操の歌」がラジオから流れ、体操が始まった。みんなが音楽に合わせてラジオ体操第一、第二を行った。背筋を伸ばしたり、腕を振ったりした。全身を揺すり、腕と脚を曲げて伸ばすなどの運動で約10分間汗を流した。
由乃ちゃんは、お年寄りにとってアイドル的な存在。祖父の影響で2年ほど前から通い始め、「みんなと会ってハイタッチをするのがうれしい。今後も続ける」と声を弾ませた。そばにいたお年寄りは「(由乃ちゃんから)元気をもらっている」と目を細めた。
最高齢の高橋八千代さん(92)は、ラジオ体操が始まってからの常連。「体操とともに一日が始まる。生活に張りやリズムができて楽しい。体の続く限りやっていきたい」と話した。
■普及発展に貢献
関係者によると、豊島クラブがラジオ体操を毎朝行うようになったのは、2015年4月ごろから。お年寄りが朝早く動くことによって、「防犯意識が高まる」と提案したのがきっかけだ。参加者は当時も今と変わらず、ほぼ20人。コロナ禍での一時中断を除き、ずっと続いている。ラジオ体操から世間話に花が咲きグループ旅行に発展したほか、「体操を始めてから腰痛やリウマチが改善した」という人もいる。
さらに、うれしい知らせがあった。ラジオ体操の普及発展に貢献したとして8月25日、かんぽ生命保険とNHK、NPO法人全国ラジオ体操連盟から26年度ラジオ体操優良団体等表彰(府県等表彰)を受けた。かんぽによると、表彰は個人119人と258団体にのぼる。
豊島クラブは会員が現在、約630人。豊島老人クラブから名称を変えた。町内の60歳以上になれば自動的に加入となる。北川会長は「受賞はクラブの励みになる。ただ、ラジオ体操に参加しているのは全体の数%に過ぎない。他の人にも働きかけて体操の輪を広げていきたい」と語った。