「高市旋風」東三河も自民独占

衆院選愛知14・15区/前職3人の比例復活も許さず/維新・関氏が東海ブロックで気を吐く

2026/02/10

集まった支持者らと比例復活当選を喜ぶ関氏(中央)=豊橋市の選挙事務所で

 列島を吹き荒れ、自民党に300議席以上の歴史的大勝利をもたらした「高市旋風」。東三河の小選挙区も自民の前職2人が議席を独占し、中道改革連合と減税日本・ゆうこく連合の前職3人の比例復活も許さなかった。そんな中で日本維新の会元職は復活当選を果たした。

 解散から投開票まで16日間しかなく戦後最短となった衆院選。野党に迎え撃つ体制が整う前に高市早苗首相が仕掛けた奇襲作戦だった。

 投票率をみると、愛知14、15区とも前回選より5㌽ほど上昇。結果は自民の2候補が手堅く勝ち、高市フィーバーが東三河にも及んだ可能性がある。

 愛知14区(豊川、蒲郡、新城市など)は6選を決めた自民の今枝宗一郎氏(41)が徹底した〝自虐戦略〟で勝利。高市政権の支持率も味方に終始優勢と伝えられたが、陣営は「政党情勢の大きな変化で五分五分、横一線の非常に厳しい戦い」と強調。SNSでは、前回は今枝氏が約9万票、対抗馬が約6万票だった得票数を、今回は公明票が離れることを想定し、ともに約7万5000票で拮抗すると予測するグラフを添えて「本当に心配です。今回、大丈夫じゃありません!」と危機感をあおった。

 決起大会では全国的な知名度を誇り、年の近い小野田紀美経済安全保障担当相の力強いエールを受け、持ち前の若さとクリーンなイメージを存分にPRした。

 中道前職の大嶽理恵氏(48)は名前の頭文字を取った体操を街頭で披露して注目を集めたが、新党の理念が十分に定着せず票が伸びなかった。公明党支持層から一定の支持は得たが、岩盤支持層の連合愛知には公明と結成した新党にアレルギー反応を抱く人も少なくなかった。

 出馬表明が公示の6日前と一歩出遅れた共産党新人の浅尾大輔氏(55)は地道な選挙活動を続けたが若年層に支持が広がらなかった。

 愛知15区(豊橋、田原市)では、自民前職の根本幸典氏(60)が6回目の当選。片山さつき財務相や鈴木憲和農水相といった大物が続々と応援に入ったほか、JAなどの支援を受けて安定した選挙戦を展開。政治資金を巡る不記載問題で比例代表の重複立候補を認められなかった前回衆院選より1万7000票ほど多い約8万8000票を獲得した。

 大嶽氏と同じく立憲民主党を離れ中道から挑戦した前職の小山千帆氏(50)の陣営では合併相手の公明の県議や市議が行動を共にしたが、前回選に比べ6000票余も減らし3万6600票ほどにとどまった。

 一方、約4年4カ月ぶりに維新元職の関健一郎氏(47)が国政に返り咲いた。連立政権を組む自民の競合相手を「既得権益」と舌鋒鋭く批判し、対立構図を鮮明にした。比例東海ブロックで維新が唯一押さえた議席に滑り込んだ。

 落選はしたものの参政党新人の鈴木勝裕氏(39)は、ほぼ無名の状態から約1万9000票を獲得。選挙区内に同党支持層が一定数いることを示した。

 公示直前に結党した減税ゆうこく前職の竹上裕子氏(65)と、れいわ新選組元職の辻惠氏(77)は議席に届かなかった。

 解散時期を巡っては、通常国会冒頭だったことで新年度予算の年度内成立が難しくなったほか、日本海側を中心に記録的な大雪の被害や受験シーズンにも重なり、首相の「解散権」のあり方が議論の的になった。

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