豊橋市が新たに補助金制度/技科大研究所を活用/次世代産業の集積地目指す
2026/06/05

アイリスのLSI棟(提供)
豊橋市は、半導体関連産業への参入や研究開発に取り組む事業者を支援する補助金制度を今年度新たに設けた。特色ある半導体研究拠点を擁する豊橋技術科学大学の存在を強みとし、市内で産業集積を図る。
新制度では、豊橋技科大の次世代半導体・センサ科学研究所「アイリス」を活用して半導体関連の市場参入を検討する市内事業者に対し、50万円を上限にアイリス主催の講座の受講料などを補助する。
また、半導体関連製品の開発費用やアイリスの6カ月分の入居費として、合わせて最大で570万円の補助金を交付する。市外の事業者に対する補助金額は最大420万円だ。
詳しい申請方法は市のホームページで確認できる。
今年10月からは市内に進出する企業への奨励金制度が拡充され、半導体関連の工場や研究開発施設を整備する市内外の事業者は、1社につき最大8億円の支援を受けられるようになる。市は事前に相談するよう呼びかけている。
世界的なAI(人工知能)ブームを背景に半導体需要が堅調に推移する中、市は新たな補助制度を導入して高度な研究力を誇る豊橋技科大の協力のもと、市内に次世代産業の集積地をつくることを目指す。
半導体集積回路の設計から試作、評価までを一気通貫でできるアイリスには昨年、LSI(大規模集積回路)を製造する工場と企業向けの研究室などを備えたオープンラボが新設された。
市と豊橋技科大は連携に関する覚書を結んでいる。
市地域イノベーション推進室の小野健太郎室長補佐は「技科大には世界的にも珍しい良いラボがあるので、地域産業にうまく生かせるよう企業にはぜひ関わってほしい」と話した。