雨降らず東三河の水がめ大ピンチ

豊川用水の節水対策強化/きょうから水資源機構/降雨予報期待薄で厳しい局面に

2026/01/15

貯水量が少なくなった宇連ダム(水資源機構提供)

 独立行政法人「水資源機構」は14日、東三河地域に水を供給している豊川(とよがわ)用水の節水対策を、15日からさらに強化すると発表した。雨が少ない冬場の水不足は解消の見通しが立たず、厳しい局面を迎えている。

 同日午前9時から節水率は、上水道にあたる水道用水が15%、農業用水と工業用水が20%にそれぞれ引き上げられる。

 昨年7月から東三河では、降水量の少ない状態が続いている。水資源機構や豊川用水の利用者で構成する協議会は8月29日から、3用水で5%の節水を実施。状況が改善しなかったため12月25日には節水率をいずれも10%へと引き上げた。

 対策強化を決定した13日の協議会では、水道用水の節水率も他の2用水と同じく20%に引き上げる案が出たが、1995~96年にかけての冬の渇水時に20%の節水を行った際、蛇口から水が出にくくなったり、水道水が赤く濁ったりしたほか、一部で断水したことから市民生活への影響を軽減するため、今回は15%節水にとどめたという。

 水資源機構によると、東三河の水がめである宇連(うれ)ダム(新城市)の貯水率は14日時点で9%に落ち込んだ。同ダムに大島ダム(同)や地域内に7箇所ある調整池の貯水量を合わせても、25・7%にまで減少している。

 冬場はもともと雨が少ない上に、今シーズンはさらに雨予報が期待できず「非常に厳しい」との現状認識を水資源機構豊川用水総合管理所の松岡良司管理課長は示す。住民に対し、風呂の残り湯を洗濯に再利用したり、洗車や庭の水やりを控えたりするなど「家庭でできる節水に努め、協力してほしい」と呼びかけている。

豊川市も独自啓発活動/節水PR

 豊川用水節水対策協議会による節水対策の強化を受け、豊川(とよがわ)や豊川放水路が流れる豊川市でも独自の啓発活動を始める。

 市ホームページで節水をPRするほか、立看板を本庁舎、旧宝飯郡4町の各支所、浄水場に設置。本庁舎と一宮支所には懸垂幕も掲示し、市民に協力を周知する。一宮支所では、宇連ダムと大島ダムに関する水源情報板を設け、上下水道部、本庁舎、各支所には節水PRポスターを掲示する。

 また、上下水道部所管の公用車には節水PRマグネットを貼付し、とよかわ安心メールや市公式LINE(ライン)などによる節水PRも展開する。

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