矢作川水系から初の導水決定

豊川用水/危機的状況対応で緊急渇水調整協議会/早くてきょう開始/天竜川水系は31日から

2026/03/28

豊川緊急渇水調整協議会の要請を受け緊急導水が決定した(国土交通省豊橋河川事務所で)

 東三河に水を供給する豊川(とよがわ)水系で続く異例の渇水対策として、同じ愛知県内の矢作川水系と静岡県内の天竜川水系の水を緊急で利用することになった。近隣の水系からの支援を得て、豊川用水の危機的状況に対応する。

 関係機関が出席して第2回豊川緊急渇水調整協議会が27日、国土交通省中部地方整備局豊橋河川事務所であり、矢作川と天竜川の両水系の利水関係者に緊急導水の協力を求めることを決定。要請の結果、ともに協力する旨の回答があったという。

 矢作川水系からは災害時用の幸田蒲郡線を応急的に使用し、早ければ28日から蒲郡市内に1日最大5000㌧の水を融通する。同水系から豊川用水に導水されるのは初めて。

 天竜川水系の佐久間ダムからは今月31日から5月5日までの期間に850万立方メートル以内で取水する。同ダムからの導水は本来5月からで、期間外に要請するのは1985年以来という。

 このほか、豊川水系で、流量維持のため貯めている新城市の寒狭(かんさ)川堰(せき)の水を下流に供給し、豊川用水の一部として活用することも決めた。

 昨年夏から記録的な少雨が続いている豊川用水では、27日から水道用水で30%節水、農業用水と工業用水で50%節水が行われている。他水系の支援を得られても節水率は緩和されないという。

 この日の協議会では、竹本幸夫豊川市長らから、東三河5市で住民に呼びかけた夜間の水道使用の自粛要請で一定の効果が出ているとの報告があった。

 JA豊橋から水不足による農作物の収量減少を懸念する発言があったほか、豊橋商工会議所からはこれ以上節水を強化した場合に製造業で生産調整を迫られる可能性や、風評被害を心配する観光業の声が報告された。

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