アイシンGとして東三河初のビオトープ/2030年までに環境省「自然共生サイト」認定目指す/アイシンシロキ
2026/05/08

ビオトープ誕生を記念し植樹式に臨む田中社長㊨ら(アイシンシロキで)
豊川市の自動車部品製造業アイシンシロキ(田中俊夫代表取締役社長)は、本社敷地内にアイシングループとして東三河初のビオトープ「エコッキーの森」を整備した。4エリアからなる自然との共生空間は、同社の環境保全への取り組みを象徴する場所となる。
自然空間が誕生したのは、豊川工場の敷地内北側の約3000平方㍍。昨年、排水処理施設が完成したのを機に、環境保全活動の一環で施設に隣接する形で処理水と調整池(湧き水)を利用したビオトープの整備を進めてきた。
「地域の自然を再現し、在来種が生息しやすい環境をつくる」をテーマに、トノサマガエルやドジョウなどの水生生物が暮らす池エリア、水際にジャコウアゲハやイトトンボなどが集まるエコトーンエリア、カブトムシやクワガタなどの昆虫が住みつく樹木エリア、植物やバッタなどが共生する草地エリアで構成。今後、数年かけて草木を育てていく。
赤塚山公園の職員の助言で、地域と結びつきが強く、絶滅が危惧されるなどの植物7種、生物10種を選定、保護する。維持管理やモニタリング、人材育成などを進め、2030年までに環境省の「自然共生サイト」認定を目指す。
歩道も整備されていることから従業員の憩いの場としてだけでなく、地元小学生による環境学習や、夏のブルーベリー祭りでの見学ツアー、近隣住民との交流会など、地域と一体となった運営にも取り組んでいく。
排水処理施設からの処理水を活用し、絶滅が危惧されるなどの植物、生物が生息することで近隣河川への水質を保証する設計になっている点に、田中社長は「安心を提供できる場所になる。地域あっての会社という気持ちを忘れず、環境保護や経済面でも地域社会に貢献する拠点になれば」と期待を込める。
同社労組の山本恭史副委員長も「より良い仕事につながる価値を生み出す場になる。こうした環境への取り組みが組合員の誇りや働きがいにつながる」と受け止める。
アイシングループは、各地の製造拠点でビオトープの整備や環境保護活動を進めており、近隣ではアイシン岡崎東工場にビオトープがある。