戦時下の青春/平和交流館31日まで戦後81年企画展/手記や日記掲載の書籍紹介
2026/08/05

女性らの手記から抜粋した印象的な言葉を紹介(豊川市平和交流館で)
戦後81年企画展として、豊川市穂ノ原の豊川海軍工廠(こうしょう)平和公園内の平和交流館が31日まで、館内で「手記に見る豊川海軍工廠の女性たち~生きた、笑った、泣いた~」を開いている。戦時下で青春の日々を生きた女性たちにスポットを当てている。
工廠では戦時中、工員や徴用工、女子挺身隊や共済病院職員として大勢の女性が従事。米軍による空襲では966人の女性が犠牲となり、大半の950人が10~20代の若者だった。
同園の語り継ぎボランティア8人が企画した展示した。それぞれが推薦した女性による手記や日記が残されている出版物10点を紹介。併せて「人生二十五もあと三年だ」「そんな中でも乙女心でしょうか」「今日、はじめて髪を編んだ」といった印象的な言葉が映える吹き出しとともに飾っている。
また、女子挺身隊を特集した当時の雑誌や寄宿舎のパンフレット、寄せ書き帳などの現物も出展している。動員学徒で、1945年8月7日の空襲で亡くなった中野千鶴子さんの手染めの風呂敷や、着ていた衣服などの写真もある。
手記を振り返った語り継ぎボランティアらは「暗い時代の中でも乙女心をのぞかせたり、たわいもない話で笑い合ったりした様子や、作業中に注意され悔しくて涙ぐんだ日々がつづられている。彼女たちの文章には工廠で青春を過ごした女性たちの笑って泣いて生きた証を見ることができる」と話している。