7~8月は10年ぶり少雨/水資源機構が節水呼びかけ/毎秒6トン供給の佐久間導水20日まで
2026/09/02

湖に沈んだ橋が再び現れた(新城市川合の宇連ダムで)
記録的な少雨により、豊川用水の水がめである宇連ダム(新城市)で再び湖底があらわになっている。夏の間は、静岡県側の天竜川から水を融通してもらう「佐久間導水」が支えとなったが、その枠組みを使えるのは今月20日まで。仮に雨が今後降らないとすれば、宇連ダムの水はその頃に枯渇するペースで推移するといい、水資源機構は節水への協力を求めている。
水資源機構豊川用水総合管理所によると、宇連ダムの貯水率は7月2日には約97%あり、満水に近かった。しかし、7、8月は10年ぶりの少雨となり、周辺の降水量が計185ミリで平年の3割を下回った。
この結果、宇連ダムは昨年より1週間ほど早いペースで水位低下が続き、9月1日午前0時の貯水率は2・7%まで減少。大島ダム(同)が37・3%で、下流の調整池を合わせた全体で25・5%となっている。
宇連ダムでは同日、普段は水面下に沈む橋や滝が再び姿を現していた。
一方の佐久間導水は、浜松市と豊根村にまたがる佐久間ダムから、地下トンネルを通じて天竜川の水を豊川支流に送る枠組みだ。農業用の需要が高まる毎年5月6日~9月20日に、最大で毎秒14トンを豊川用水に取り込める。
期間は1年のうち4カ月半に限られるが、計画年間取水量は用水全体の11%を占め、宇連ダム(22%)の半分に相当する。
今年は静岡県でも8月21日から節水が始まったが、その後も毎秒約6トンの供給を受けている。同管理所は「佐久間導水のおかげで7月はダムの水をあまり使わずに済んだ。天竜川からの恩恵は大きい」と評価する。
同管理所は1日、宇連ダムで現地説明会を開催。二宮丈管理課長が「蛇口を開けっぱなしにしない、洗車を控えるといった意識を持ってもらいたい」と節水を呼びかけた。