国道473号「月バイパス」整備事業/「暮らしが変わる」高まる期待
2026/06/25

通り初めで握手を交わす出席者ら(設楽町で)
設楽、東栄両町にまたがる国道473号「月バイパス」整備事業で、2本のトンネルの貫通を祝う式典が24日、設楽町側の坑内で行われた。地域の住民らはこれまで車のすれ違いにさえ苦労してきたが、同町の土屋浩町長は「この道ができれば、暮らしが大きく変わる」と期待を示した。
月バイパスの延長は3・4キロ。設楽ダム建設の条件として同町と国、県が合意した確約事項の一つとして、県が2016年度から整備を進めている。
町境の山や谷をトンネル2本と橋3本で貫く計画で、橋2本は既に完成。東栄町内の槻(つき)トンネル(1877メートル)は昨年10月、設楽町内の神田(かだ)トンネル(480メートル)は今月11日に貫通した。
開通時期は未定だが、曲がりくねった今の国道より2・5キロ短縮され、通行時間は約10分少なくなる。
貫通式は、トンネル掘削を請け負った前田建設工業などが開き、鏡割りや通り初めを行った。地元議員、住民代表らを含め約130人が出席した。
来賓としてあいさつした土屋町長は「通勤、通学、通院や物流に欠かすことのできない路線だ。このトンネルが地域の未来を切り開く道となる」と述べた。東栄町の村上孝治町長も「難所を解消し、両町を安全に結ぶ重要な道路だ」と強調した。
県新城設楽建設事務所の舟橋愉史所長は「三遠南信自動車道へのアクセス道路となり、地域経済の発展に寄与する」と意義を語った。