カスハラ見聞きや体験6割超

豊川市が市職員対象調査結果公表/大半がサービス対応時/背景に相次ぐミスによるクレーム増も

2026/07/03

職員がカスハラを受けるのは電話対応時も多い(写真はイメージ)

 社会問題となっているカスタマーハラスメント(カスハラ)。自治体も例外ではなく、豊川市は職員向けに初めて実施したアンケート調査の結果を公表。カスハラを受けたり、見聞きしたりしたことがある職員は全体の63%に上った。近年、職務上のミスが相次いだこともクレームが増えた背景にあるとみられ、職場全体で対応できていない実情も浮き彫りとなった。

 市はカスハラ防止対策マニュアルの策定にあたり、昨年11月中旬から約2週間にわたって医療職を除く職員約1300人にアンケートを実施。853人から回答を得た。過去3年間で自身がカスハラを受けるか、同僚らが受けたのを見聞きしたことがあると答えたのは535人に上った。

 頻度は年に数回が最多で、一度のカスハラに要した時間は30分~1時間が最多の44%、1時間~2時間が32%。電話やメールでの対応時や、課内窓口など就業場所での行政サービス対応時が大半を占めた。

 カスハラのきっかけとなった理由は、市民らからの不満のはけ口や嫌がらせが最多の253件で、市民らの制度への理解不足が161件、勘違いが116件。職員による窓口や電話対応時における職務上のミスも54件あった。繰り返しのしつこい言動や威圧的な言動、脅迫や中傷といった精神的な攻撃が多かった。

 調査を行った総務部人事課は、職場がどのような対応をしたかの質問に「要望を聞いたり相談に乗った」が179件、「複数人で対応した」が94件だった一方で、「特に何もしなかった」が72件あった点に着目。カスハラによる心身への影響として「対応、フォローしてくれない職場への不満や不信感が生まれた」と答えた職員もおり、同課は「職場内での情報共有(困っている、助けてほしいという精神的なものも含めて)や必要に応じて対応をフォローするなど、担当者任せにしないよう、管理職を中心に職場全体で注意を払っていくことが重要」と受け止めている。

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