馬越長火塚古墳/地元有志団体が長坂市長へ提言書/北部地域活性化へ高まる期待
2026/04/26

長坂豊橋市長(右端)に提言書を提出した馬越地区活性化委員会のメンバー(市役所で)
豊橋市は今年度と来年度で、同市石巻本町の国指定史跡「馬越長火塚(まごしながひづか)古墳群」の史跡公園整備に向けた基本計画を策定する。24日には、住民有志の団体が長坂尚登市長に対し提言書を提出。市北部地域で活性化の機運が高まっている。
市が2年かけて策定する整備基本計画では、一部が畑になっている古墳の復元や公園として利便性を高める施設の整備、狭い道路の拡幅などが内容に盛り込まれる見通し。市文化財センターの岩原剛所長は「地元とタッグを組んで、多様な使い方が可能となるような良い計画にしたい」と語った。
24日、地元組織「馬越地区活性化委員会」のメンバーが市役所に長坂市長を訪ね、提言書を手渡した。この中では、史跡公園の整備や古墳の石室の保全、歴史文化交流施設の設置などを求めている。
渡辺儀高委員長(69)は「10年先、20年先を見据え、市にも施策をしてもらえるとありがたい」と述べた。
市は策定する整備基本計画に、この提言書の中身を反映させる方針。策定委員には古墳研究者や行政で施設整備を経験した有識者のほか、活性化委員会から2人が加わり地元の意見を伝える。
馬越長火塚古墳群の近隣では、東名高速道路の豊橋新城スマートインターチェンジ(IC)の建設が進められている。活性化委員会は住民の高齢化が進行する中で同スマートICの開通を、北部地域で交流人口を拡大するきっかけにしたいと考えている。
提言書は、市美術博物館のホームページに公開されている。
同古墳群は、6世紀末に築かれた愛知県内最大の横穴式石室を持つ全長70㍍の前方後円墳である馬越長火塚古墳と、ともに7世紀初めに築かれた円墳の大塚南古墳と口明塚南(くちあけづかみなみ)古墳からなる。