河川堤防かさ上げなど急ピッチ

昨年6月の豪雨で被害 豊川市桜町地区/まもなく梅雨 住民ら備え再確認

2024/05/06

かさ上げや舗装に加え、ベンチも設置された佐奈川堤防(豊川市蔵子で)

 4つの河川に囲まれ、昨年6月の集中豪雨で浸水被害が起きた豊川市の桜町地区で、河川の堤防のかさ上げや浚渫(しゅんせつ)工事が急ピッチで進められている。まもなく梅雨の時季を迎え、地域住民らは備えを再確認している。

 蔵子1南端を流れる佐奈川の北側堤防では、前川橋から東約150メートルに渡って従来よりもかさ上げし、歩道部分をアスファルトに舗装。中間地点には新しいベンチも置かれ、堤防に立ち並ぶ樹木の枝も剪定(せんてい)され、見通しが良くなった。川底の土砂を取り除く浚渫工事も行われた。

 ここは諏訪川との合流地点のすぐ下流に位置し、昨年6月の大雨では越水が発生。下水道や排水路が水をさばききれずにあふれる内水氾濫も合わせて、蔵子地区だけでも200戸以上が床上・床下浸水の被害に見舞われていた。すぐ北側の交差点「蔵子1」には市内初の道路冠水監視カメラが設置されている。

 同じ桜町地区内で、同様に深刻な浸水被害が出た小田渕の西側を流れる西古瀬(さいこせ)川でも、かさ上げや浚渫工事が3月末までに行われた。今後は桜町地区北側を流れる白川でも同様の工事が予定されている。

 市内選出の県議を通じて県に対策を要望した桜町連区の鈴川智彦連区長は「この工事で被害に遭われた多くの住民の方々の心配や負担を軽減することでしょう」と話している。

木の枝も剪定され、視界が開けた(同)

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かさ上げや舗装に加え、ベンチも設置された佐奈川堤防(豊川市蔵子で)

木の枝も剪定され、視界が開けた(同)

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