来月1日に開幕 ラリー三河湾㊥/海と山に囲まれた地形生かしたコース設定注目/絵になる会場・蒲郡市 勝田会長「期待してほしい」
2024/02/29
SSの一つ西浦シーサイドロード=蒲郡市西浦町で(提供)
全日本ラリー選手権の一戦として今年から始まる「Rally(ラリー)三河湾」。サーキット場を周回するレースと違い、公道を使うラリーは1からコースを作り上げていく。市内のラグーナエリアを拠点に、海と山に囲まれた地形を生かしたコース設定が注目されている。
ラリーのコースは、タイムアタック区間の「SS」(スペシャルステージ)と、SS間をつなぐ「リエゾン」からなる。リエゾンでは一般車に混じって法定速度で移動することになる。
大会の実行委員長でモンテカルロオートスポーツクラブ(長久手市)の勝田照夫会長(80)は「蒲郡は、海からのロケーションがモンテカルロに似ている。絵になる会場だ」とたたえる。
ラリー三河湾では、市内外に計14カ所のSSが設けられ、総走行距離は80㌔余り。山道から海岸線、サーキットを擁するバラエティーに富んだコースだ。
このうち観戦できるSSは、市内海陽町の「KIZUNA(キズナ)、港町から松原町にかけての「竹島」、西浦町の「西浦シーサイドロード」の3会場。いずれも三河湾を望む立地だ。勝田会長は「国内でもまれなコースになる。期待してほしい。さらに回を重ねるごとに進化していくはず」と見据える。