岡崎市に県内初のアウトレット

来年10月完成の予定/東三河商圏に影響か/顧客巡る競争激化へ

2024/02/29

大型商業施設の建設の準備が進められている計画地(岡崎市舞木町で)

 岡崎市の本宿・山中地区で、三井不動産による大型商業施設の建設工事が始まる。来年10月に県内初のアウトレットモールが誕生する見通しで、昨年春にイオンモール豊川が開業したばかりの豊川市など、東三河の商業圏に少なからず影響が出そうだ。

 三井不動産(本社・東京都中央区)が昨年5月、県に提出した出店概要書によると、建設地は名鉄本宿駅から北西約1キロの岡崎市舞木町など。約15万6400平方メートルの敷地に延べ床面積6・9万平方メートルの鉄骨造2階建ての商業施設を建設する。今年5月上旬に着工し、来年9月下旬に完成、10月の開業を予定している。約2000台収容の駐車場も整備される。

 三井不動産は東海地方で「三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島」(三重県桑名市)を運営している。岡崎の施設もジャズドリーム長島に近い2階建て、店舗面積約3万平方㍍という規模や構造から、ブランド品などを低価格で販売する店舗が集積したアウトレットモールが県内で初めて誕生する見通しだ。

 この区域を新たな建設が可能となる「市街化区域」に都市計画変更した岡崎市も、同区画整理事業について「広域観光交流拠点としてのアウトレットモールの誘致と連携し、集約型都市構造の形成に必要な地域拠点の形成を目指す」と説明している。

 主要な商圏となる半径10キロ圏内には、蒲郡市の大半や、豊川市の旧宝飯郡音羽地区や御油町、御津町などが含まれる。建設地は本宿駅や国道1号に近く、北東約3キロには新東名高速の岡崎東インターチェンジもあり、東三河からも多くの利用客が見込まれる。

 豊川市ではイオンモール豊川がまもなく開業から1年を迎える。この地方での顧客を巡る競争がますます激しくなりそうだ。

三井不動産による出店概要の建物配置図

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