ミネアサヒ再び「特A」

2023年産米の食味ランキング/新城市作手地区などで生産/2年連続3度目の快挙

2024/03/02

店頭に並ぶ作手地区産のミネアサヒ

 日本穀物検定協会が2月29日に発表した2023年産米の食味ランキングで、愛知・三河中山間のミネアサヒが「特A」評価を得た。新城市作手地区など標高のある限られたエリアで生産され「幻の米」とも呼ばれる品種で、最高ランクに輝いたのは2年連続、計3度目の快挙となった。同地区では「農家の努力が実った」と喜びの声が上がっている。

 今回の食味ランキングは全国144銘柄が対象となり、秋田・県南産あきたこまち、新潟・魚沼産コシヒカリなど計43銘柄が特Aに入った。

 ミネアサヒは、愛知県の山間技術実験農場(当時)が育成し、1980年に品種登録された。好適地が限られ、作付面積は県内の水稲全体の6%に当たる約1600ヘクタールにとどまる。県産米では、他に特Aに入ったことがある品種はない。

 再びの特A獲得について、作手地区で営農指導に当たるJA愛知東の男性職員は「地区の農家は肥料や水の管理を工夫するなど、真剣に米作りに取り組んでいる。農協も食味検討会を設けて指導法を研究している」と語った。

 道の駅つくで手作り村では、ご飯や五平餅に全て作手産のミネアサヒを用いている。スタッフの中川知香さんは「もっちりしていて甘みが強い。食べて気に入ったら、米をお買い上げいただけるとうれしい」と話す。

 自身もミネアサヒを生産する中川さん。「天候にも苦労しながら一生懸命作っているので、高評価になったのはすごくうれしい」と声を弾ませていた。

作手地区で育つミネアサヒ(提供)

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店頭に並ぶ作手地区産のミネアサヒ

作手地区で育つミネアサヒ(提供)

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