国と市の補助金を受けて修復/内部も床と天井が真新しく一新
2024/03/31
欄干や彫刻が修復された国府町中町の山車(豊川市国府町で)
豊川市国府町中町の山車が、国と市の補助金を受けて改修された。新型コロナウイルス禍の影響で存続の危機に立たされた伝統行事の伝承を支援する、文化庁の地域文化財総合活用推進事業(地域の伝統行事等のための伝承事業等)などを活用した。
高さ約4・5メートルの山車は修復により、欄干部分の漆がきれいに塗り直され、汚れで黒ずんでいた屋根も清掃。波や鯉が描かれた彫刻も欠けた部分が修復された。内部も床と天井が真新しいヒノキに一新された。
毎年7月下旬の国府夏まつりで、町内の上町、下町、南田と共に街を練り歩く山車の一つ。記録によると明治10(1877)年には使われており、近年は車輪や引き棒などを修復しながら受け継がれてきた。
4月7日に地区内の守公神社で開かれる春まつりで披露される予定(雨天中止)で、渡邊淳区長は「新しい山車が地域の方に親しんでほしい」と期待した。