録音機など購入費一部補助/高齢者対象 /豊川市
2024/04/10
固定電話は在宅中も留守番電話にしておく(写真はイメージ)
なかなか減らない特殊詐欺被害の防止に向け、豊川市は今年度も高齢者を対象にした特殊詐欺対策装置の購入費の一部を補助する。
補助金が受けられるのは、市内に住民登録があって居住し、来年3月末で満65歳以上となる高齢者だけで構成される世帯か、日中の居住者が65歳以上など。
対象は1日以降に購入した、固定電話に取り付ける自動通話録音装置か、自動着信拒否装置または両機能を内蔵した固定電話。補助額は購入額の2分の1で、上限は7000円。1世帯あたり1回まで。販売店やインターネットで対象機器を購入し、領収証と一緒に申請書類や添付書類を市民部人権生活安全課に提出する。
市内では、特殊詐欺の前兆とみられる不審な電話が高齢者宅に相次いでかかっきており、今月も80代女性が警察官を名乗る男らにキャッシュカードをだまし取られ、約180万円が引き出される被害があったばかり。
その一方で市民の意識も高まっている。人権生活安全課によると、補助事業の初年度となった昨年度は60件ほどの申請を想定していたが、同年内までに2倍以上の申請があったという。
市は犯人と直接会話をしないよう、在宅時でも留守番設定にしておくことなどを呼びかけている。