資金調達支援など企業との連携強化へ/豊橋市
2024/04/11
CIC日本法人が運営する施設を今月訪れた浅井由崇市長㊧(豊橋市提供)
豊橋市は、スタートアップ(新興企業)支援の米ケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)が東京・虎ノ門エリアに構えた起業支援拠点に入居した。スタートアップが持続的に生み出されるエコシステム(生態系)の拡充を目指し、企業誘致や資金調達サポートといった企業との連携強化に取り組む。
市地域イノベーション推進室の職員1人が、今月8日から業務を始めた。常駐し、起業しやすい環境づくりを加速させる。
米国発のCICは、世界最大級のイノベーター支援機関。2020年10月、虎ノ門ヒルズビジネスタワー(東京都港区)にスタートアップの集積拠点を開設した。起業家向けの共同オフィスなどに現在300以上の企業、団体が入居し、イノベーションコミュニティーを形成している。東三河の自治体の進出は豊橋が初めてという。
ここで市の担当者は将来有望なスタートアップを見つけ、市内への誘致を図る。知り合ったベンチャーキャピタルや投資家などと地域のスタートアップをつなぐ橋渡し役となり、ビジネス拡大を後押しすることも任務としている。
専任の職員を置く意味を「人と人との信頼関係を築き、可能性を広げられる」と小野健太郎室長補佐は指摘。「気軽に相談し、使い倒してほしい」と呼びかける。
同室では、スタートアップ支援に関する相談を電子メール(chiiki-innova@city.toyohashi.lg.jp)で受け付けている。