こあみの地元愛③

③SKEでの社会経験、不仲も売りに

2024/05/03

SKE48の経験が今に生きているという小林さん(エイジアプロモーション提供)

 2010年から5年間、名古屋・栄を拠点とするアイドルグループ「SKE48」の一員として活動した小林亜実さん。「周りに多くの人がいる中で生きる術を学びました。いろんな考え方を持つメンバーや関係者と一緒に、家族よりも長い時間を過ごしたので、対人関係や、どう動いたらみんなが嫌な思いをしないかといったことを学んだ気がします」と振り返る。

 小林さんは4期生として入ったが、1~3期生には自分より年下のメンバーもいた。「この業界では、入った時期で先輩後輩が決まります。年下の子でも敬語で話していました」と明かす。

 小林さんが入った時、メンバーは総勢58人。年齢も違えば、性格もさまざま。当然、反りが合わないメンバーもいるが、それをグループ活動の売りに変えてしまうこともあった。

 喧嘩して関係が悪化し、口もきかなくなった同期のメンバーがいた。ライブで一緒に歌っても、ほとんど目を合わせず、気づいたファンからインターネットに書き込まれる事態に発展。急きょ、作戦会議を開いた。「マネージャーさんも含めて3人で話し合って、仲が悪いと暴露しちゃったら面白いんじゃないかと」。

 〝不仲コンビ〟として互いの悪口を言い合うなどの大胆な企画は、ファンからもメディアからも注目された。「そういったことを楽しみたい人もいるんだと気づかされました。その子とは、そうしているうちに逆にすごく仲良くなったんです。いまでも、その子とセットで何かやってほしいと言われますよ」。

 名古屋には電車で通ったが、ある日、隣に座った人が自分のブログを読んでいることに気づいた。「うれしいんですけど、家が知られたらまずいので、気づかれないかと電車を降りるまで不安でした」。 

2024/05/03 のニュース

SKE48の経験が今に生きているという小林さん(エイジアプロモーション提供)

有料会員募集

今日の誌面

きらり東三河

東三河学生就職NAVIリクルーティング

東三河学生就職NAVIリクrooting2025

高校生のための東三河企業情報サイト

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP