味噌作りで食学ぶ

親子で講習会/参加費で被災地支援も/豊川

2014/04/04

大豆を潰す作業をする参加者たち

 味噌作りを通して食育を学ぶ講習会が3日、イトコーエコショップ(豊川市諏訪西町)で開かれ、子供連れの母親ら16人が参加して秋以降に出来上がる自家製味噌の仕込みを行った。榎本はちみつベリーファーム(榎本佐和子代表)主催。

 日本の伝統食や食卓の力を見直す活動を全国で行っている「キレイな日本人 10000人簡単60分味噌作りプロジェクト」(一般社団法人・伝統美養食育推進支援協会・毛利涼子代表)に共感した榎本代表が、豊川での開催を企画。愛知県で初めて実現した。

 味噌の材料は大豆、米麹、天然塩のみ。短時間で手軽に作れるよう、同協会がゆでた大豆などを用意。ビニール袋に米麹、塩の順に入れて素手で揉むと、5分ほどで甘いにおいが。湿ってきたところで煮大豆を入れて、袋の上から混ぜ合わせて寝かし、あとは大豆の形がなくなるまで潰せば仕込みは完成。約60分で出来上がった。風呂敷などに包んで温度変化の少ない場所に6カ月ほど置けば昔ながらのおいしい味噌が食べられるという。

 豊橋市飯村町から参加の藤城清美さん(44)は「最近体調が悪い。ずっと加工品中心の生活だったのでいけないと思い、参加した。これを機に改善する」と決意。

 同プロジェクトは講習の参加費から1人100円を積み立てて、被災地の食育に取り組んでいく。始めて3カ月で約300人分が集まった。

 毛利代表は「東京オリンピックまでに1万人達成したい。次はオカラと豆乳での味噌作りを教えたい」と意欲を燃やした。

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