メイクは心のリハビリ

豊橋でピンクリボンセミナー開催/リハビリメイク第一人者 かづきれいこさん講師に/モデルの変化にどよめく会場/医師らは治療の現状など解説

2014/10/13

リハビリメイクについて説明するかづきさん

 乳がんの早期発見、早期治療の大切さを伝える、東日新聞ピンクリボンセミナー2014「もっと乳がんを知ろう」は12日、豊橋市西小田原町の穂の国とよはし芸術劇場プラット主ホールで開かれ、女性を中心に約700人が参加した。東海日日新聞社主催。

 セミナーは2部制で、第1部は医師やカウンセラー4人が「乳がんについて考えよう」と題し、各分野の現状などについて語った。2部は、9回目となる今回は、医療と連携して患者を支える「リハビリメイク」の第一人者、かづきれいこさんが「メイクは心のリハビリ」をテーマに講演した。これまでは乳がん経験者の麻木久仁子さんや山田邦子さんらが講師を務めたが、今年初めて経験者以外の講師を迎えた。

 かづきさんが提唱する「リハビリメイク」は、傷痕などをカバーする独自の化粧法に心のケアを組み合わせたもの。かづきさんが理事長を務める「顔と心と体研究会」は今月2日、メイク分野として初めて公益社団法人として認定された。

 かづきさんがメイクを研究するきっかけとなったのは、生まれつきの心臓疾患のために顔の皮膚が赤くなる症状に悩まされていたことだった。また自身が30歳のときに、母親を乳がんで亡くしており、介護者の苦労を体験している。

 かづきさんのお母さんは入院中、転移したがんの痛みに苦しんだが、かづきさんが病院を訪れる日は化粧をし、元気な顔で迎えたという。それは「化けて装う『化粧』とは違う」とかづきさんは言う。現在は、障害者の保護者らにメイクを施す活動もしている。

 来場者をモデルにメイクの実演も行った。20代と50代の女性が登壇。化粧に加え、血流マッサージやテープを使ったたるみ防止法などを披露。その変化に会場はどよめいた。

 1部では、豊川市民病院の柄松章司・乳腺内分泌外科部長、まつおクリニックの松尾康治院長、豊橋市民病院の

乳がんについて解説するコメンテーターら

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