紅久商店が環境経営賞最優秀賞

金属とプラスチックほぼ完全分離

2017/03/18

 このほど発表された、豊橋商工会議所が顕彰する第5回環境経営賞では、「金属とプラスチックの分離をほぼ完全に行う業界初の乾式ライン」が評価され、金属リサイクル業の紅久商店(豊橋市神野新田町、三浦圭吾社長)が最優秀賞を受賞した。

 同社では近年、廃棄物処理に伴う、コンクリートガラや非鉄金属、プラスチック、木片などが混合する残さが増加。また2013年から小型家電リサイクル法の認定業者となり、電気製品の基盤を破砕した金銀滓(かす)にプラスチックが混入することで、金属資源の回収効率が低下していることが課題となっていた。

 こうした課題に対して同社が開発した新システムでは、各種の選別機を独自仕様に改善。プラスチックの混入をほぼゼロにした金銀滓と、金属の混入をほぼゼロにしたプラスチックの回収を実現して、最終処分量も削減。再生資源の価値が向上したことで、収益も増加した。

 さらに乾式であることから、廃液や汚染水の発生も抑制。環境負荷の低減とリサイクル率の向上を同時に達成したことが高く評価され、愛知環境賞の銀賞も受賞している。

 記者発表に出席した三浦社長は「大きな投資もしたが、収支もなんとかトントンになってきた。もう少しでプラスにできる」と今後の見通しを語った。

 このほか、優秀賞には食品リサイクル業の環境テクシス(豊川市白鳥町)の「食品リサイクルオンサイト処理システム」が、奨励賞には運輸業のマイシン(豊橋市神野新田町)が「①走行管理表による燃費向上②法定速度+社内規定速度遵守による燃費向上」が選ばれた。

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