東三河データファイル
突撃訪問!/セルフステーション フルサービスに負けない接客/整備・メンテナンスにも力/Dr・Drive AKASHI田原店/明石産業
2017/03/29
笑顔の接客を心がける
東海日日新聞社運営の「東三河データファイル」に参画する明石産業(明石真社長)。本面では「突撃訪問」として同社が運営するサービスステーション(ガソリンスタンド)の中からDr・Drive AKASHI(ドクタードライブ・アカシ)田原店を紹介する。
石油販売卸とLPガス販売をおもな事業として展開する同社は東三河8カ所で直営のサービスステーション(以下SS)を運営している。
Dr・DriveAKASHI田原店は、田原街道沿い、「大坪」交差点東に位置。20年以上、フルサービスのSSとして営業していたが、2014(平成26)年12月に、整備士のいるセルフ式スタンド「Dr・Drive AKASHI田原店」として、敷地も1・5倍程度拡張して全面リニューアルオープンした。
セルフの店だと店員に接客されることもなく、黙々と給油し店を後にすることも多いが、同店の敷地に車を進めると、元気な「いらっしゃいませ」の声で出迎えてくれる。初めて来店した客の中には、そのセルフ店の既成概念を破るような接客に驚く人も多いに違いない。岡本渡店長(=写真左から2番目)は、自身がセルフ店に入って味気ない思いをすることが多いという経験をふまえ「なるべく1台1台お迎えし、お帰りの際もありがとうございましたと見送るよう心がけている」と話す。
フィールドに常時2、3人が立っているのも同店の特長のひとつと言えるだろう。「心がけているのは気を遣うこと。常にお客さまへの気配りを忘れません」と林記敬さん(=写真左)。アルバイトを経て同社員になった経歴の持ち主で、アルバイト時代から数えると20年程度同店に勤務する古株だ。同店ではアルバイト含め開店以来同じスタッフが接客していることも常連客らに安心感を与える。
開店以来「笑顔の接客」を掲げる同店では、「お客さまを笑顔でお迎えし、笑顔で帰っていただけるように毎日スマイルチェックを欠かさない」と岡本店長。アルバイトスタッフが入れ替わる午前と午後の1日2回、スタッフ全員でにこやかな笑顔を作り、同店長が笑顔具合をチェックすることが日課になっている。
整備やメンテナンスにも力を入れており、日常点検をこまめに行い、車検整備などにつなげている。「毎日を少しでもお値打ちに」と価格面で日々努力しているため、週末のキャンペーンや売り出しは実施していない。
「セルフステーションとしては人件費がかかり過ぎなのかもしれないが、フルサービスに負けない接客とサービスを心がけている。今後は接客にしろ整備の技術にしろ、それぞれの質をさらに高めていき、お客さまに愛され続ける地域一番店をめざしていきたい」と、にこやかに話す岡本店長の姿が印象に残った。