地域に根ざした教育を

「奇跡の干潟」を学ぶ/「六条潟生きものカルタ」教材に/前芝小・中学校 で教員研修/豊橋

2017/08/06

 豊橋市の前芝小・中学校(前芝学校)に隣接する同校区市民館で3日、市民団体が製作した「六条潟生きものカルタ」を教材にした教員研修が行われた。地域に根ざした教育方針を掲げる同校教員約30人が参加し、「愛知のアサリ」を支える六条潟について理解を深めた。

 同校区の前芝海岸に広がる六条潟は「奇跡の干潟」と呼ばれ、アサリの稚貝がわき出る全国的にも貴重な干潟。夏から秋にかけては、県内各地の漁場から多くの漁船が集まりアサリの稚貝を採取。稚貝は県内の漁場に放流され、全国シェアの6割を占める愛知産アサリとして漁獲されている。

 研修で講師を務めたのは、同校区に住む加藤正敏さん(73)。校区の住民でつくる「みなと塾」の代表で、環境の悪化が懸念される六条潟とそこに住む生きものを知ってもらおうと、カルタを製作した。

 講話では、昭和初期に奥三河の学校からも潮干狩り遠足に来ていた事を紹介。「地元の人でも今の浜しか知らない。50年前の浜は素晴らしかった」と、埋め立てが行われる前の、アサリの宝庫だった六条潟の歴史を振り返った。現在では潮干狩りができなくなった環境の悪化を憂慮。「これ以上環境が悪くなってはいけない」と訴えた。

 前芝中学校の谷中緑校長は「ふるさとをよく知り、愛して、子どもとともに成長していくことが大切」と話し、講話の後は全員でカルタ取りを楽しみ、六条潟の生き物への理解を深めた。

2017/08/06 のニュース

カルタ取りで六条潟の生き物を学んだ

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