豊橋信用金庫でジェームス三木氏が講演

2005/10/26

講演するジェームス三木氏

　豊橋信用金庫（山本正明理事長）は２５日、豊橋市小畷町の本店で、第７４回〈とよしん〉講演会を開いた。

　今回は、ジェームス三木氏が「ドラマと人生」をテーマに講演した。

　三木氏は、語りはじめからジョークをはさみ、リラックスムードを演出。集まった１７５人の心をつかみ、話に引き込んだ。

　三木氏は「人生というドラマで主役になるには、トラブル解決能力と人生を遊ぶことが大切」と語り「仕事というのはトラブル続きのようなもの。解決能力を身につけていれば、自然に主役を張ることができる。子どもには、この能力を身につける教育をするといい」と語った。続けて「それだけでは、人生としておもしろみがない。遊ぶ、楽しむということも重要。死後も子孫や後輩にいい思い出を語ってもらうような人生に」と話した。

　このほか、言葉の重要性についても時間をかけて語り、「言葉の伝達はとても重要、脚本を書いてイメージどおりに演技してもらうことの難しさを実感した」と脚本家時代のエピソードを交えたり「巡洋艦をイージス艦、狂牛病をＢＳＥなどとソフトな言い回しをすることで本質を隠してしまう危険もある」と訴えた。