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自動車の軽量化に貢献/グローバルで同一品質生産/良品製造条件の特定へ

【トップインタビュー㊦】高橋新(たかはしあらた)代表取締役社長・最高執行責任者/アーレスティ

2018/03/14

 ―アーレスティの強みや特徴など
 ダイカストメーカーは世界に大小数多くあれど、グローバルに展開している企業は多くなく、おそらく世界でも5本の指に入るでしょう。自動車部品で3Cと呼ばれるシリンダーブロック、シリンダーヘッド、クランクシャフトなどは難易度が高く、エンジンブロックは自動車の根幹とも言えるので、内製するのが長らく業界の常識でした。そんな中で当社が国内主要メーカー各社のエンジンブロックを手がけているのは、高い技術力を評価いただいている証(あか)しだと思います。「ワンプリント、マルチロケーション」、図面1つで国内外どこの拠点でも同じ高品質な製品を提供できるのが当社の強みです。

 ―高品質への取り組みは
 アルミニウムを溶かし再び成形するダイカストは、品質コントロールが難しいと言われています。良品生産に最適な製造条件を明確にしていくことが重要です。08年から東松山工場(埼玉)では個体識別できるトレーサビリティーシステムを導入。製品の個体認識により、不良時の製造工程を検証し良品製造条件を特定、不良率の低減と高品質な製品づくりにつなげています。

 ―自動車業界を取り巻く状況は大きな変革期にあると思うが
 100年に一度の大変革期と騒がれていますが、10 年後に電気自動車が半分以上を占めることはなく、当面はハイブリッド車などと共存。世界的にみても車の生産台数はまだまだ右肩上がりに伸びていくので、私どもが手がけるエンジンブロック等も30年ごろまでは十分需要があると見込んでいます。

 ―今後の取り組みについて
 30年代のどこかでガソリン、ディーゼル車がピークアウトを迎え、電気自動車へとシフトしていきます。航続距離を伸ばし燃費効率を上げるために、鉄よりも約半分の重量でリサイクル性の高いアルミニウム製品がボディに使われていくことは間違いないでしょう。当社でもシャーシなど車体系の構造部品に取り組む開発チームを発足し、アルミダイカストの高い生産性と寸法精度を活用しながら自動車の軽量化で世界にどう貢献していけるか、さまざまな可能性を探っています。現在、試作から量産試験へと開発を進めています。

生きいきと働ける場を

 ―最後に、自身のモットーや信条など
 現場、現物、現実の3現主義。すべての基本はきちっとものを見る、現場を見る。アーレスティの5つの行動基準にも「誠実」「率先」「スピード」「成長」「挑戦」とあり、企業文化でもあるのですが、ものごとを「誠実」に見るようにしています。

 私どもの経営方針は「常に生きいきと活動し、理論と実験と、創意と工夫を尊重して、品質のすぐれた製品と行き届いたサービスを提供しよう」です。品質のすぐれた製品と行き届いたサービスは目的でありますが、冒頭の「常に生きいきと」は、製品でもなければ機械でもない、ひとなのです。そこで働く社員が生きいきと活動できる場を提供することがトップの役目だと思っています。そのためにも大事なのは現場を見ること。現在、国内外に21拠点ありますが、全拠点に年2回ずつは出向くよう極力努めています。

 1人でも多くの社員が日々ポジティブにがんばろうと思ってくれるような会社でありたいと願っています。

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