桜の季節 

洛南を「倒」す

第4章 91回

2020/12/06

土屋来嵐と西村慶太郎のPG対決は注目だ

 ウインターカップ開幕まで3週間を切った。この時期は身体と精神を自分の限界まで追い込み、その「瞬間」へ向けて闘う準備を整える。コロナ禍で本来出場する予定だった大会が中止となり、最初で最後の大舞台で自分の全力を発揮できず悔し涙を流すことがないように。特に、3年生にとっては特別な思い入れのある意義深い大会となる。

 桜丘の初戦は、地元開催で気合十分の日大豊山。決して油断できないが、苦戦するようなら上位進出の望みは薄くなる。2回戦は、洛南。この試合が桜丘の明暗を大きく左右する。皮算用だが、洛南戦を突破すれば、桜丘のベスト4進出へ視界が開ける。

 今年の洛南は、バランスに優れた「平均力」の高いチームに仕上がっている。試合の流れをつかむと全体的にシュートが落ちない。その中心にいるのが190センチの長身シューター「小川敦也」。昨年のBWBアジアに参加し、U18日本代表でも活躍している。江崎悟監督も「最も警戒するのは小川だろう」と話した。

 そして、その小川を生かすのがPG西村慶太郎。主将を務め、チームを束ねる精神的支柱でもある。洛南の試合を見ると、苦しい場面ではほぼ必ずこの2人が活躍する。

 桜丘がどんな洛南対策を準備するか分からないが、桜丘の司令塔・土屋来嵐が西村とのPG対決でどれだけ主導権を握れるか。そんな心配は無用かもしれないが、もし圧倒されるようなら桜丘の勝機は限りなくゼロに近くなる。

 洛南戦が2試合目となる桜丘に対して、洛南は初戦で今年最初の全国大会。自分たちのバスケで前半のうちにペースをつかみ、洛南に焦りを与えれば勝利は自ずと近くなる。

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