桜の季節　

モッチ「考」える

第４章　延長編④

2021/03/14

モッチが自身の将来について語った

　うれしいニュースが飛び込んできた。鈴木空が三遠ネオフェニックスと選手契約を締結した。日本人選手短期契約ルールのため、どれだけ出場機会を与えてもらえるか分からないが、彼の努力が実を結んだ念願のプロ入り、コートを全力で駆け抜ける姿を見続けたい。とにかく、今は「頑張れ」と声援を送りたい。

　前回の続き、モッチのインタビューを届ける。５年目を迎えたＢリーグについて、モッチは「シーズンを重ねるごとにレベルが上がり、盛り上がっている。（現在、社会人チームのＪＲ東日本秋田ペッカーズ所属）今はチームのために頑張りたいし、自分自身で成長したい。もしチャンスがあれば選択肢のひとつとして挑戦してみたいという気持ちはある。将来のことはどうなるか分からない」と話した。

　桜丘高校、大東文化大学を卒業、ＪＲ秋田でルーキーとして１年間を過ごし、今春から日本での生活は９年目を迎える。「日本人の優しさやマジメさが分かった、日本の文化をよく理解できた。自分に合っていて、日本で生活することも考えている」と将来の展望を明かした。留学生の場合は日本に５年以上継続して居住し、就職後３年以上経過すると帰化申請ができる。

　この先、モッチが日本国籍を取得しＢリーグで活躍する場面が訪れるかもしれない。

　今後の目標を聞くと「選手として、人間としてもっともっと成長したい。留学生の先輩として、後輩たちに道を示さなければいけない。高校や大学で頑張る留学生が『モッチみたいになりたい』と思うような選手になる」と力強い決意を見せた。国内屈指のリバウンド力を誇る頑強なセンターの進む先は―。（続く）