「多米配水場」満開の桜越しに市街地を一望
2024/03/21
昨年の桜と多米配水場展望台からの眺め(豊橋市提供)
豊橋市内には、隠れた桜の名所がある。同市多米(ため)町の水道施設「多米配水場」だ。
同配水場内には、30~40本の桜の木が植えられている。春になると、展望台から満開の桜越しに市街地を一望することができる。一般市民が普段は入れないこの施設を、管理する市上下水道局は昨年初めて桜の季節に8日間、特別に公開した。期間中に2360人が訪れ、好評だったという。
近隣住民にとって昭和の途中まで同配水場は、ふらりと立ち寄れる憩いの場だったようだ。昨年の公開時、年配の参加者から「よく子どものころに来ていた」という話を職員が耳にしたという。やがて法律が厳しくなり、そうしたのんびりした時代は過去のものとなった。
今年も同局は、桜が見頃を迎えるとみられる今月29~31日の午前10時~午後3時に同配水場を一般公開する。
「水フェスーSpring」と銘打ち、30日に近くの小鷹野浄水場(同市東小鷹野2丁目)に桜丘学園生物部が水生生物と触れ合えるブースを設ける。31日には、同配水場で市自然史博物館学芸員による自然観察ツアーが行われる。
30、31両日は各日先着200人にボトルウオーターの「とよっすい」と「あいちの水」がプレゼントされる。浄水場カードももらえる。
同局は、公共交通機関での来場を呼びかける。
問い合わせは、同局浄水課=電話0532(61)8761=へ。