「元気な企業」に地元3社

2007/06/21

経済産業大臣感謝状を手に喜びの本多社長

 中小企業庁の「元気なモノ作り中小企業300社2007年版」に東三河から本多プラス(新城市、本多克弘社長)、野口製作所(豊橋市、加藤昌一社長)、ファインモールド(同、鈴木邦宏社長)の3社が選ばれた。

 同選定は、全国のものづくりを支える中小企業約50万社を対象に昨年度から始まった。第1回の昨年度は、豊橋の樹研工業、本多電子、蒲郡の鈴寅、山八歯材工業の4社が選ばれている。

 本多プラスは、82(昭和87)年の設立。「ブロー成形による小物・薄肉に特化したプラスチック容器のトップメーカー」で選ばれた。世界で初めてPEN(ポリエチレンナフタレート)樹脂のブロー成形技術を確立、修正液などの文具で国内シェア80%。

 最近は、化粧品容器、医療関係容器など高い成形精度を要求される分野に進出、シェアを確実に伸ばしている。

 野口製作所は、58(昭和33)年の設立。「高精度深絞り技術で自動車エンジン部品などを製造」で選ばれた。ステンレス深絞りで業界最高レベルを誇り、製品径に対して20倍以上の全長400ミリの深絞りプレスを行う。

 製品は、世界屈指の自動車ラリー競技車両エンジンにも使用され、技術の高さを証明している。

 ファインモールドは、87(昭和62)年の設立。「樹脂金型による精密加工技術で正確・精密なプラスチック模型を製造」で選ばれた。

 映画のスターウォーズに登場するXウイング宇宙船などの精密模型製造権を許可された最初のメーカー。徹底的に資料を調べて精密に再現する模型は、国内外のアニメ関係者から高い評価を得ているプラモデルメーカー。

 3社のうち本多プラスの本多社長は、19日に東京で行われた同300社選定の表彰式に出席、甘利明経済産業大臣から感謝状と盾を贈られた。

 本多社長は「毛筆のプラスチックのサヤづくりから始めた仕事。だれにもまねのできない技術でオンリーワンを目指したことが評価された。今回の受賞は、本当にうれしい」と話しており、「会社と社員が評価された。7月7日の社員懇親会を祝賀会にして皆に感謝したい」と喜んでいる。

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