リビングサーラ 笠原千晶さん
2008/03/30
2月に行われた愛知ゆとりある住まい推進協議会主催「平成19年度わが家のリフォームコンクール」。初めての応募で「すまいる愛知賞」を受賞した。
応募作品は、2年ほど前に手がけた築50年の古民家。プライバシーに配慮して、いくつかの和室を洋室に造り変えるとともに、使われていなかった小屋裏を取り払って吹き抜けにした。家の全方位に高低差をつけた窓を設けることで風の流れをつくり、光を反射しやすい壁材を使って、限られた陽の光を最大限に生かす工夫も施した。
大きな物件では完成までに1年かかることも。「施主のご家族全員の性格やライフスタイルなどを知ることが重要」と、そのほとんどの時間は客との話し合いに費やされる。ずいぶんと息の長い仕事だが「家とは、外でのストレスをリセットする大切な場所。満足して長く住んでもらいたいので、自分の家族の家を作る気で取り組みます」と、決して妥協はしない。
そうして出来上がった家も「リフォームしたら完成ではありません」と意外な言葉。
「家には住む人のオリジナリティーを出してほしい。家が変化していくようすを見るのが何よりの楽しみです」。