豊橋創造大学で退官記念講演

2002/01/23

日本刀を手に日本人の心を熱く語る中村教授

 豊橋創造大学(鈴木安昭学長)は二十二日、短期大学部実務教育科科長の中村敬一教授の退職記念講義を公開で行った。中村教授は、平成元年から同大学に関わり、今年三月で退職する。七十四歳。
 中村教授は、京都市生まれ。戦後はドイツに本社を置く世界一の化学薬品メーカーであるバイエル社に勤め、昭和六十年から豊橋市明海町に進出したバイエル日本の豊橋所長。退職と同時に同大学の非常勤講師になり、平成二年から常勤。専門はビジネス英語と国際関係論、国際環境論。
 退職講義は、中村教授が豊橋日独協会の副会長でもあり、同協会の神野信郎会長ら会員も受講した。バイエル社に勤めたことから、ドイツ滞在も長く、英語とドイツ語で生活したため、日本の文化に強い興味を持ち続け、生涯の研究テーマに「刀剣学」を選んで四十年以上も研究してきた。
 同日の最終講義のテーマは「日本人の心・百錬の鉄」で日本刀への思いと日本文化のすばらしさを学生と同協会会員に熱く語った。
 中村教授は、なぜ日本刀を研究テーマにしてきたかについて「長年、海外で暮らしていても日本人の血が流れており、日本人らしさを身につけていたかった。日本の文化、歴史を知ってこそ国際人といえるのであり、日本を知らないで外国を見聞しても何を知るのか」と日本で暮らしていると忘れがちな日本人としてアイデンティーの大切さを話した。

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