食品廃棄物から堆肥

2011/02/22

 食農産業クラスター推進協議会(後藤圭司会長)は、豊橋市内を中心とする企業や農園など5社の連携でホテルアークリッシュ豊橋から出る食品廃棄物の循環利用サイクルを構築した。

 同協議会「事業系一般廃棄物リサイクル研究会」で、一昨年から進めてきた今回のリサイクル網構築にかかわるのは、ガステックサービス、イシグロ農材、イシグローイング、環境テクシス、榊原農園。

 リサイクルの流れは①同ホテルから出た食品廃棄物を自社乾燥機で減量②イシグローイングが乾燥物を堆肥場に運搬③イシグロ農材が乾燥物を堆肥化④榊原農園が堆肥をほ場に搬入、散布⑤ほ場で生産した大葉を同ホテルに納入―というもの。

 リサイクル網の構築には運搬コストが問題となるが、各社にはそれぞれ取引があることで解決できた。同協議会山村友宏マネージャーは「今後もリサイクルの輪を拡大すべく、希望業者から食品廃棄物を受け入れていきたい」と話す。

 食品リサイクル法では食品廃棄物を毎年100トン以上排出する事業者は、国に排出量と再生利用量を報告する義務がある。

 同ホテルは排出量年間100トン超に備え、08年の開業時から行ってきた使用済みてんぷら油、余剰パンのリサイクルに加え、未利用だった食品廃棄物の活用にも取り組んできた。(松井俊満)

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