豊橋創造大学が新学科記念行事

2002/06/10

　豊橋創造大学（鈴木安昭学長）は、８日午後１時から同大学で「メディア・ネットワーク学科設置記念行事」を開き、世界規格になったビデオのＶＨＳ方式を開発したドキュメント映画試写会と開発者の話を聞いた。
　新学科として今春開設された同学科は、経営情報学部の新設学科で社会学系と理工学系の融和をめざしたという。佐藤勝尚学科長は「創造という名を付けた本学は、21世紀を迎えて創造が求められる時代になり、開学の精神が意味を持つようになった。メディア・ネットワーク学科が今春開設され、新しい教育の局面に入った」とあいさつした。
　新学科設置記念行事では、テレビ映像を記録するＶＨＳ方式をドキュメンタリータッチで描いた「陽はまた昇る」が上映され、日本初の世界規格ＶＨＳを開発した人々と彼らを支えた同僚、家族、恋人たちの人間ドラマに集まった学生や市民が感動した。
　この映画の主人公の一人で電機回路設計担当の大田善彦さんが、映画撮影の様子やＮＨＫの人気番組「プロジェクトＸ」出演の話から当時の開発余話を話し、創造することの意義を伝えた。
　「アントレプレナー（起業家）精神」を掲げて経営情報学部を設置している同大学の新設学科記念行事としてふさわしい催しになり、集まった市民も「創造することの苦労と同時に挑戦し、革新することの重要性を勉強できた」と映画と大田さんの話に大きな感動を受けた。