未来の起業家12人巣立つ

2012/02/05

新規ビジネス提案の様子(豊橋創造大学で)

 豊橋創造大学大学院の社会人向け講座「SOZO起業塾」第3期の最終プログラム、ビジネスプラン発表会が4日、同大学で開かれた。受講者は、これまで学んだことを生かして子育て支援や地元食材を使ったまちおこしに関する新事業を提案し、講座を修了した。

 起業塾は、起業家に求められる事業構想力や分析力、実行力などの育成を目的として09年に開塾した社会人講座。経営理論だけでなく、起業家を講師に招いた実践的な学びの場となっている。今年度は12人が参加し、これまで約4カ月間計12回の講義で、起業の心構えやビジネスプランの作成方法などを学んできた。

 最終日のこの日は、受講者の上司や同僚などゲスト10人の前で、A、Bチームに分かれ、それぞれ新企画の提案を行った。

 Aチームは「豊橋っ子みらい塾」と題し、地元企業を中心とした産学官の協賛による職業体験により、子どもの社会性・創造性をサポートする体験型スクールを企画。競合する児童クラブとの比較分析や、資金収支計画を踏まえて発表した。

 Bチームは「女性向け餃子店の運営」を提案。おしゃれで清潔な店舗や低カロリーのメニュー提供、具材に豊橋産キャベツを使い、生産者との交流もできるような場所に位置づける計画を立案した。

 発表後、ゲストから起業の注目ポイントを評価される一方、収支計画の甘さや魅力あるキャッチフレーズの設定を望む意見があり、苦しい説明に終始する場面もあった。

 受講者の1人で豊橋市富士見台の会社役員、山田達也さん(34)は「講義では、会社経営者の成功体験が聞けてとても参考になった」と4カ月間を振り返った。

 同大学院の佐藤勝尚経営情報学研究科長は「大手メーカーが赤字決算を相次いで出す状況下で、若い力で継続可能なビジネスを展開してほしい」と期待を込めた。(斉藤理)

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