「膝のトラブル」平易に解説

総合青山病院副院長の及川さん豊橋創造大で講演会

2012/11/18

講演する及川副院長

　豊橋創造大学（豊橋市牛川町）で17日、特定研修施設との連携公開講座「中高年に多い膝（ひざ）のトラブル」と題した講演会が行われた。講師を務めたのは、膝が専門の整形外科医、及川道雄総合青山病院副院長で、１００人近くが参加した。

　始めに、手術からリハビリまでを行う同院の特長について触れたあと、整形外科を受診する部位で、膝は２番目に多いと話し、実際の治療の現場において多用されるフレーズを取り上げて解説した。

　「年のせいですね」「やせましょう」「運動してください」は医学的に根拠のある（エビデンスのある）ことなのかをわかりやすく説明した。

　また、欧米と日本の医療の違いや問題点、「痛み」が数値化できないことによるデータ収集の難しさにも言及。時に専門用語を交えながらの内容に、参加者はメモを取るなど熱心に聞き入った。

　講演のあとの質疑応答で、「人工膝関節の手術をしたが、日によって痛むのはなぜか」といった自身の具体的な症状に関する質問も出るなど、膝の深刻な症状を持つ人も多くいた。