神野信郎氏が豊橋JCで講演

「大きな夢を持て」

2013/09/10

神野信郎氏

 サーラグループ名誉顧問の神野信郎氏が、1964(昭和39)年に豊橋青年会議所(豊橋JC)の理事長を務めてから、来年で50年がたつ。先月、豊橋JCが開いた例会に講師として招かれた神野氏は、83年の人生を振り返りながら、新しい日本の国家像と若い現役会員たちへの期待を語った。

 神野氏には、地球規模の大変革期にある今の日本が「第3の維新」とも言える国家的試練に直面していると映る。「日本が一流国家であり続けるかは、島国日本から世界国家日本に変革できるかにかかっている。アベノミクスはその起死回生の正念場」と話す。

 交渉が始まったTPP(環太平洋連携協定)にも「規制改革で一時的な痛みはあるかもしれないが、世界的ルールの中で日本のハイレベルな農・工業が生きてくる」と期待を寄せ、「日本が産業や科学技術で世界を先導する。東三河は新日本のモデルとなることができる」と力説する。

 「国の独立と郷土の自立」を訴える神野氏の人生観に影響を与えてきたのが、慶応大学の創始者、福澤諭吉と明治期の実業家、渋澤栄一。特に、慶大に学んだ神野氏が豊橋JC理事長や日本青年会議所会頭(1968年)として取り組んだ活動や理念には、「一身独立、一国独立」など、福澤の思想が影響している。

 最後に、世の中は常にダイナミックに変化する「諸行無常」であることと、それに対する自己変革の大切さを示し、若者へのメッセージとして「小さな夢を持つな、大きな夢を持て。大きな夢は我々の血潮を湧きたたせる」と結んだ。  

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