東三河データファイル 

“街と人と、これからも”

「TOPインタビュー」(上) 田中清之社長/中部ガス不動産

2015/04/14

中部ガス不動産の田中清之社長

東海日日新聞社が運営するサイト「東三河データファイル」に参画する中部ガス不動産(サーラグループ)は今年創業50周年。同社田中清之社長に、これまでの歩みや今後の事業展開などについて聞いた。※聞き手、東海日日新聞社・白井収社長

対談の様子

創立50周年/ストック強化で事業安定

ーこれまで50年の歩みについて
 もともとグループの資産管理会社として創業。保険業や分譲住宅も手がけていたが、バブル崩壊後に事業選択をして一般不動産仲介業務、資産管理マネジメントに集約した。
 
ー田中社長が就任後に力を入れていることは何か
 6年前社長に就任したが、できるだけ景気に左右されにくい企業体質にしたいと思った。事業の安定化を図るためにも仲介業というフロー業務だけでなく、ストックの強化に努めている。具体的には資産管理を別事業にして、分譲マンション、アパート、駐車場、オフィスビルなどの管理業務を行うとともに、商業ビルを自社で保有。就任後、自社で所有したのは子会社であるサーラスポーツの同豊川(豊川市豊川町)。建物を同社に賃貸し運営はサーラスポーツで行っている。プラット前の華乃井テラス(豊橋市西小田原町)も当社所有。1階がコインパーキングで上層部が商業施設という複合形態の1号店。「ユニパーク」として商標登録しており、今後さらに展開していく予定。

ー不動産業界はストックにもっていくのが主流か
 大手はそう。ストック事業は資金力もいるが、大手は自社保有物件で収益の半分以上をあげているのではないか。

ー御社の売上比率はどうか
 現在はほぼ半々。以前より景気の波を受けにくい体質になってきたと感じる。
 もう1つ、社長就任2年目から「買取再販」を進めている。オーナーもしくは決定権者に営業的なアプローチをして、まだ市場に出まわっていない土地や中古住宅・マンションなどの物件を掘り起こし商品化している。すでに市場に出た商品だと競合になってしまうが、空き地、空き家、空きマンションの段階でそれらをいったん当社で取得しリフォーム後に販売。土地なら区画して分譲住宅を作る。先期だけでも1億円以上の利益をあげており当社では1つの事業収益モデルになりつつある。

まちづくりふまえ展開

ー御社の場合、単純な立地だけでなく「この場所にはこれを!」と地元の会社ならではのまちづくりの視点が入っているように感じるが
 豊橋をはじめ中小都市は郊外型で発展してきたが、私たちが進めていきたいのはやはり中心市街地活性化だ。現在手がける駅前大通2丁目の名豊ビル、はざま公園一帯、約3000坪の再開発では図書館も入るので、子どもから高齢者まで幅広い世代が集うコミュニティの場、人が集える魅力ある場所づくりを進めていきたい。また、せっかく同再開発をやるのだから、建て替えはできないものの、耐震補強しながら水上ビル一帯の魅力づくり、さらには広小路1丁目周辺の再開発を視野に入れて、今後具体的に豊橋駅前周辺の再開発を進めていきたいと考えている。

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