正確な分別で排気量削減

地域貢献や環境保全へ事業を強化/小型家電の新リサイクル設備を導入/紅久商店

2016/06/14

新設備導入により、小型家電の高度な分別を実現

 金属リサイクル業の紅久商店(本社=豊橋市神野新田町)は、使用済みの小型家電を資源化する機器を新たに導入し、今月初旬から本格運用を始めた。新設備は、既製の機器と比べて金銀銅などの希少金属やプラスチックなどを正確に分別し、廃棄量を削減。同社は、地域貢献や環境保全を目的にリサイクル事業を強化している。

 同社は昨年度、県の環境事業に応募。採択を受けて小型家電を高度に分類する設備を導入した。投資額約1億円のうち、5000万円の補助を受け、今年2月から試験運用を始めて今月から本格稼働している。

 新設備は既製機器に、破砕した家電の大きさを均一にする「トロンメル分級機」と、プラスチックと金属類を正確に分別する「非鉄ソーター」を組み込み、選別の精度を高めた。同社は新設備により、年間に約650トンあった廃棄量を約520トンに減少させ、資源化するプラスチックの回収量は約37トンから約107トンに増量すると見込む。

 新機器の稼働に伴い、本社と白鳥工場(豊川市)で行っていたリサイクル工程は本社に集約。以前の工程では、作業員による選別作業も多く、同社員10人が従事していた。導入後は2人に減少。少人数での効率化と、今まで選別しきれなかった希少金属の回収率も向上させ、利益率も上げている。

 同社は東三河で唯一、小型家電のリサイクル事業所として国の認定を受けている。各事業所では、小型家電を市民から直接回収して資源回収を行っている。同社の三浦裕司専務は「海外に流出していた希少金属が、今後は国内に還流されることが考えられる。適正な再資源化に努めたい」と話した。

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