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第一章 牛川の渡し①
2019/11/12
イラスト・社本善幸
「おっかぁ、手伝ってえ~」 一九九三年四月一日。快晴の朝。おろしたての紺のスーツに袖を通した俺、高津五郎は、ネクタイの結び方がわからず、庭で花の水やりをしている母親を呼んだ。「うん、ちょっと待っとりんよ」 高校を卒業してからフリーターのよ...
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