全産業で急速に悪化

リーマンショック以来の大幅後退/豊川信金「中小企業景気動向調査」

2020/07/28

 豊川信用金庫(半田富男理事長)は「かわしんレポートふれあい」7月号を発行し、「中小企業景気動向調査」(2020年4~6月期)の結果を掲載した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で経済活動が停滞し、景況は全業種でリーマンショック以来の大幅後退。景況感は急速に悪化した。

 業況が「良い」と回答した企業の数から「悪い」とした企業を引いた業況判断指数のDIは、全業種でマイナス51・2。前期比でマイナス47・3ポイントと大幅に後退した。景気は輸出や生産が急速に減少し、新型コロナによるステイホーム政策により、特に個人消費が大幅に落ち込んだ。

 業種別では、製造業がマイナス59・1で前期比マイナス54ポイント、非製造業がマイナス44・4で前期比マイナス41・5ポイントとなり、リーマンショック後最大の後退幅となった。

 来期見通しは、景気の底打ち感から製造業で横ばい、非製造業でやや改善、全業種で横ばい。景気の回復はまだ先が見えない。政府などによる各種政策に期待しつつ、感染症拡大への慎重な対策が必要とした。

 調査は6月、同金庫取引先382社を対象に面接・聞き取りアンケートで実施した。

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