明治時代の作 人形浄瑠璃の頭初公開

吉田文楽保存会会長宅で保管17個/戦災免れ 保管状態も良好/大阪吉田文楽の流れくむ

2018/06/18

 豊橋市の無形民俗文化財に指定されている「飽海人形浄瑠璃芝居」を伝えている吉田文楽保存会の鈴木省二会長(87)の自宅に、人形浄瑠璃の頭(かしら)17個が保管されていたことがわかり17日、豊城地区市民館で初公開された。古典芸能に詳しい名古屋女子大学の林和利・元教授が調査し「明治時代の作で、本場の大阪吉田文楽の流れをくむ貴重なものだ」と明らかにした。

 17個のうち11個が男、女が5個でおばけが1個あった。男は侍や子ども、頭が固定された木偶(でく)のほか、日本髪姿の女もいた。怒ったり、にらんだりと表情は豊か。大半は保存状態は良かったが、一部は傷みが激しかった。

 頭は戦時中、鈴木さんの近所の土蔵で保管され、戦災は免れた。戦後は、鈴木会長の自宅2階の木箱に納められていた。

 吉田文楽は「飽海文楽」とも呼ばれ、江戸時代は飽海地区で盛んだった。明治12年に公演されたとの伝承もある。

 鈴木家が明治時代に大阪吉田文楽の重鎮に文楽を教わったという。鈴木会長は「少なくとも祖父から3代で守ってくることができ、ホッとしている」と話した。

 保存会では「博物館での保存も考えている」と語った。

2018/06/18 のニュース

初公開された人形浄瑠璃の頭17個のうちの一部(豊橋市の豊城地区市民館で)

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