幹線道路アクセスなど好条件が揃う/早期の企業進出へ期待/豊川市
2024/03/13
白鳥工業団地の計画地。後方は東三河環状線とイオンモール豊川(豊川市白鳥町で)
豊川市の新規工業地帯「白鳥工業団地」が、整備される見通しとなった。内陸で幹線道路へのアクセスも良く、商業施設も近くだ。早期の企業進出が期待されている。
市によると、整備計画地は、名鉄豊川線や国道1号、東三河環状線に囲まれた白鳥5、白鳥6、白鳥町高田にまたがる約10ヘクタール。西側の国道1号と接続する幅員10メートル以上の道路など5本を整備する。用地を囲むように緑地帯が5カ所、調整池も3カ所設ける。
市は「国道1号沿い周辺の既存の工業団地と一体となった新たな産業拠点を形成する」としている。すでに住民説明会で計画案を示しており、来年3月に決定告示されれば、2025年度から整備事業が始まる運びとなる。
来年度中に全線開通する国道23号バイパスの豊川為当インターチェンジ(IC)から約2キロ、東名高速の音羽蒲郡ICから約5キロ、豊川ICから約8キロと交通の利便性に優れ、製造や物流系の企業に注目されそうだ。
また、海岸から約4キロの内陸に位置することも利点。その一方で市内では三河湾に面した御津2区企業用地で分譲が進むが、大地震で最大3メートル強の津波が襲い防災面に懸念がある。
計画地から東に900メートルには大型商業施設イオンモール豊川が昨年オープンし、昼食や仕事終わりの買い物にも好都合だ。分譲開始後、進出に名乗りを上げる企業が出てきそうだ。