豊橋/「全日本アートサロン絵画大賞展」に 青陵中1年生の冨山幹太君が出品/山西教育長に受賞報告
2024/04/09
左から山西教育長、高木さん、冨山幹太君と父親の尚洋さん(豊橋市役所で)
第33回「全日本アートサロン絵画大賞展」(自由表現部門で、優秀賞を受賞した豊橋市青陵中1年の冨山幹太君(12)が8日、父親の尚洋さんとともに山西正泰教育長を訪れ、受賞報告した。
受賞作の『青空』は、岩絵の具を使って、自宅にあったアンティークカメラと、そのレンズに青空と大木が描かれている。冨山君は「色の重ね方にこだわった。タイトルは、自分が青空に昇っていくような、成長の意気込みを示した」という。
牛川小3年生だった2020年、新しく始まった放課後の学びの場「のびるんdeスクール」に参加。同スクール絵画講師の日本画家、高木基恵さんに才能を見いだされ、昨年夏休み、高木さんの伊古部町のアトリエに通い、受賞作品を描き上げた。全国区の絵画大賞展は初挑戦だった。
小さい頃から絵を描くのが好きだったという。「まさか賞に入るとは思わず、最初はドッキリかと疑っていた。また描きたいものがあれば挑戦していきたい」と話した。
山西教育長は「子どもの可能性を伸ばしたいと始めた『のびるんdeスクール』の大きな成果。後を目指す子たちの見本になってほしい」とたたえた。
絵画大賞展は同実行委員会が主催、サクラクレパスなどが共催で1328点の応募があった。受賞作品は、2月の国立新美術館での東京展と、3月の西宮市立市民ギャラリーでの関西展で展示された。