豊根で稲作体験や収穫祭

「村づくりに役立ちたい」サンデーフォークが村と連携協定

2024/04/09

協定書への署名を終えた伊神社長㊨と伊藤村長(豊根村役場で)

 東海地方を中心にコンサート運営を手掛けるサンデーフォークプロモーション(名古屋市)は8日、豊根村との間で地域活性化に向けた包括連携協定を結んだ。同社は著名ミュージシャンも巻き込んだ稲作体験事業や収穫祭を村内で行っており、その活動をさらに発展させる考え。伊神悟社長は締結式で「会社を挙げて村づくりに役立ちたい」と意欲を示した。

 サンデーフォークが村と関係を持ったのは、2020年に本格化した新型コロナウイルス禍がきっかけ。音楽関連事業ができなくなり、目先を変えるため模索していた頃、坂宇場地区で行われていた「田んぼオーナー」事業に関わるようになった。

 休耕田を生かして都会の人に田植え、稲刈りをしてもらう内容で、22年からは同社が地元から引き継いで事業を主催。ミュージシャンのChageさん、音楽ユニット「吉田山田」も現地や収穫祭に駆け付けた。

 また、音楽ツアーで各地を巡る出演者らの食事に、会社スタッフが地区で育てた米や野菜を提供。村の存在を売り込んでいる。

 伊神社長は「空気や森のにおいなど豊根村の自然が持つ非日常感は、音楽公演が持つ非日常感と通じる。例えば収穫祭を『里山音楽祭』のようなイベントにして、音楽と産物を一緒に提供する形になれば」と話した。

 同社は今年も「豊根村いただきファーム」と銘打って田んぼオーナー事業を行う。予定の80区画は既に完売したという。

 伊藤浩亘村長は「住民では気付かない村の魅力や可能性を見いだしてもらいたい」と期待を寄せている。

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