吉胡貝塚史跡公園の景観整備

田原市と覚書締結／トヨタ自動車田原工場ＳＸ会ボランティアチーム

2024/04/19

ボランティア活動についての覚書を取り交わした山本支部長㊨と天野課長（田原市吉胡町で）

　中間管理職でつくるトヨタ自動車田原工場ＳⅩ会ボランティアチームと田原市は、吉胡貝塚史跡公園（同市吉胡町）でのボランティア活動について覚書を取り交わした。今後も史跡公園内の草刈りなどを継続的に行う。

　田原工場と国史跡の吉胡貝塚は同じ田原中学校区にあり、両方を訪れる小学生の社会見学が多いことが縁になり、同チームが昨年度から地域貢献活動で史跡公園内の草刈りを実施している。今後も継続していくため、同チームと市教育委員会文化財課の間でそれぞれの役割などを取り決めた覚書を結ぶことになった。

　締結式は今月14日、吉胡貝塚史跡公園で開かれた。午前９時から、同チームの約50人が参加し、広い園内で伸びた草を機械や鎌で刈り取った。作業後、参加者が見守る中、ＳⅩ会田原支部の山本直也支部長と文化財課の天野敏規課長が覚書を取り交わした。

　出席した伊藤正徳教育長は「広大な敷地に雑草が生えるので、こうしたところを補っていただくのは、うれしく思います」と述べ、瀬理正宏田原工場長は「できる限りで地域に役立つことをやってもらえれば」と今後の活動に期待を寄せた。

　◇蔵王苑や中部保育園でも活動

　また、史跡公園のほか、田原工場ＳⅩ会ボランティアチームはこの日、市内の障害者支援施設「蔵王苑」と中部保育園でも活動した。

　蔵王苑には約20人が訪れ、中庭の芝刈りや草取り、１階の窓ふきなどに取り組んだ。利用者らに提供するビワの実に袋をかぶせる作業もした。施設では「職員だけでは手が回らないので、皆さんのサポートはありがたいです」と感謝した。