⑥夢見る三河弁の役と大先輩との共演
2024/05/06
地元豊川でのロケにあこがれを抱く小林さん(豊川市内で)
女優に転向し、今年で10年目。今後の目標について、小林亜実さんは「やっぱり豊川にゆかりのある作品に出たい」と願望を明かした。近年は、映画やドラマのロケ地として撮影が行われることが多い豊川市。「家族から『川の堤防で撮影しとったよ』『エキストラを募集しとったよ』と聞くと、いいなあって思いますね」。
2021年の大地真央さん、松本まりかさん主演の東海テレビ制作のドラマ「最高のオバハン 中島ハルコ」に出演した。愛知が舞台で、蒲郡市や幸田町で撮影。キャスト陣も地元出身の俳優らで固められたが、県外出身の共演者らが三河弁の台詞を話すシーンで苦戦する姿に、小林さんは複雑な思いで見ていた。
「やっぱり三河弁の発音が本物とはちょっと違って、気になってしまって…。現場には喋り方や方言を指導する方もいるので口出しはできないですけど、もどかしくて。三河弁を話す役をやってみたいですね。私も慣れ親しんだ、自分が育った言葉で演じてみたいです」
そして、いつか共演を果たしたい人物がいる。同じ豊川市出身で、国府高校の先輩でもあるベテラン俳優、渡辺いっけいさんだ。渡辺さんとはまだ会ったことはないが、高校を卒業する際にOB、OGからビデオレターを贈られる企画で、メッセージをもらったことを覚えている。「お会いしたいですし、渡辺さんは豊川でロケした映画(マリッジカウンセラー)にも出演されているので、共演できたらうれしいですよね」。
芝居に限らず、アイドル時代からイベントやトーク、ラジオなどさまざまな経験を積んできた。「歌はそんなに得意じゃないけど、何でもやりたい気持ちはあります。いろんなことに関わっていきたいです」。地元愛を胸に、挑戦し続ける姿に注目だ。