特別展「日本の サンプル・リターン」/MMX2分の1模型を展示/生命の海科学館25周年記念で来月23日まで
2024/05/08
MMXの模型展示(蒲郡市生命の海科学館で)
「蒲郡市生命(いのち)の海科学館」は開館25周年を記念して、特別展「日本のサンプル・リターン」を開いている。展示の目玉は、2026年の打ち上げを目指して開発が進められている火星衛星探査機MMXの2分の1スケール模型だ。精巧に再現され、来館者の関心を集めている。会期は来月23日までだが、MMX模型の展示は同月3日まで。
模型を制作したのは武豊町のNPO法人「ギガスター」。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」の実物大模型を手がけたことでも知られる。特別展では、MMXに搭載されるロボットアームの先端にあたる「コアラー」の模型も並ぶ。さらに、これまで日本が携わってきたサンプル・リターンの成果や今後についても紹介している。
MMX計画では、JAXAが探査機を火星の衛星に着陸させて、世界で初めて火星圏の砂を持ち帰るサンプル・リターンに臨む。山中敦子館長は「サンプル・リターンは、宇宙から来た海―という科学館のテーマにも関わるプロジェクト。来館者からも関心の高さを感じます」と話す。
開館は午前9時~午後5時。火曜休館。観覧料は高校生以上が500円、小中学生は200円。団体割引もある。市内在住者は市民利用証の提示で無料になる。